ジョン・ネフ/1931年米国オハイオ州生まれ。1964年ウィンザー・ファンドを運用を開始、自動車不況の最中にフォード株を買い集め3年後に4倍、経営危機のシティバンク株を買い始め8年ごしで約5倍、インテル株買い1年間で2倍などの実績を重ね、31年間で56倍の投資成果を上げ、ファンドの規模を約150倍に育て上げた。1995年に引退【イラスト/南後卓矢】

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31年間で元金56倍。市場の約2倍を達成

 ジョン・ネフは、31年間にわたるファンド運用で、最初にお金を託してくれた人の元本を56倍以上にして、1995年に引退した。

 その投資法は、奇をてらうことなく、シンプルな投資にこだわり続けた。つまり、それは、PER、配当利回り、成長性のすべてにバランスよく目を配るという、徹底して基本に忠実なものである。

 その抑制された堅実な投資姿勢は、投資のプロから尊敬を集め、「自分自身の資産運用を託すとしたら誰がよいか」というマスコミのアンケートでは、いつも1位争いをするほど。プロから尊敬される“真のプロ”。それが、ジョン・ネフなのである。

独自に妥当株価を計算、その半値をメドに買う

 ネフは「割安な株を買い、値上がりしたところで売る」という基本に徹底してこだわった。

 では、割安かどうかをどのように判断するか。それには、複雑な分析方法を使うのではなく、一般の投資家と同様に、PER、配当利回り、それに、成長率も加味して判断した。

 しかし、これらの指標から、実際に「割安さ」を判断しようとした時、ほとんどの投資家は、明確な基準がわからずに戸惑った経験があるのではないだろうか。

 この点ネフは、独自の計算式を使っている。それは、
(利益成長率+配当利回り)÷PERというものだ。

 この式の使い方は、たとえば、毎年約20%ペースで利益成長している株があるとする。その株の配当利回りは4%で、PERは12倍としよう。

 この時、まず、成長率と配当利回りを加えると、24となる。これをPERの12で割ると2となる。

 ネフは経験則から、この数値がだいたい2の時、つまり妥当な株価の半分程度に落ち込んでいる時を買い場と見ていたようだ。

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