「メシマズ嫁」の笑撃レシピ2012

世の中には「美味しい料理が作れる嫁(母)」と「美味しい料理が作れない嫁(母)」の2種類の嫁(母)が存在します。

私の母はまだ健在ですが、それはそれは壮絶なメシマズ母でした。(今もです)
幼少の頃は、深く気にしていませんでしたが、ただ……食卓を飾る料理の数々が食欲を全くそそらなかったことを今だ強烈に記憶しています。(たまにアタリもあります)

【関連:オロナミンC炊き込みご飯など、メシマズ嫁の想像を絶する料理】
 
そういう幼少期をなんとか無事に過ごし、独り立ちをして早20年。
そうした悪夢も忘れかけた頃、大手掲示板2chで次のようなスレッドを発見しました。

「嫁のメシがまずい」

内容を見ると、メシマズ嫁を持つ世間のお父さん(夫)達の苦労、そして食卓を飾った斬新なメニューたちが紹介されていました。

今回は、最新スレッド「嫁のメシがまずい185皿目」から、今年メシマズ嫁(母)宅で登場したメニュー集と、最後にメシマズ嫁(母)の傾向をご紹介いたします。
 
●メシマズ嫁の笑撃レシピ2012

――クリームレバーシチュー

一般的なクリームシチューの材料に、鶏肉代わりに豚レバーとツナ缶を投入したもの。レバーは下茹で血抜きをせずそのまま投入した時短レシピ。匂いがとにかく強烈なメニューとのこと。

――ワインシチュー

ボージョレワインをビーフシチューに丸ごと一本投入したもの。ビーフシチュー本体が鍋の底に沈み、ワインが上積みになって分離したちょっと変わった食べ物。

――鰤のしゃぶしゃぶ

スカスカに茹でた鰤に源タレかけたもの。

※源タレ=スタミナ源たれ。オフィシャルキャッチは「焼肉のたれ、スタミナ源たれは焼肉以外にも色々な料理に使える万能調味料です!」

――ヘルシーステーキ

脂抜き臭み抜きを目的に、ステーキ肉をしっかり茹でてから焼いたもの。触感はカッチカチ、食感はパッサパサ。

――ハヤシミカン

じゃがいも、にんじん、肉、たまねぎなどを大量のミカンと共に煮込んだ見た目ハヤシライス風アレンジレシピ。味付けはケチャップ。

――コーンスープ風味おでん

コーンスープとおでんを組み合わせたもの。

――巨峰味噌汁

味噌汁の具に巨峰を投入したもの。食感は巨峰が痰みたいで、気持ち悪いことこの上なかったとのこと。

――カキ入りラーメン

ラーメンに熟した柿が丸ごと1個トッピングされたもの。

――甘ーい卵焼き

砂糖の食感も味わえる甘い卵焼き。食感はジャリジャリしているとのこと。

――自家製ブレンド味噌で作った鯖の味噌煮

色んな味噌をブレンドして常温で置いておいたものと、鯖、そして何かのハーブを4時間煮込んだ手の込んだ鯖の味噌煮。

――鯖の味噌煮の残り味噌で作った節約味噌汁

鯖の味噌煮で余ったブレンド味噌を使用した味噌汁に、コンソメで味をととのえたもの。そしてハーブも投入。
具はキュウリ、レモン、マックのポテトなど残り物をフル活用した節約レシピ。

――メシマズ嫁の愛情弁当

・ごはん:レモンとバジルの炊き込みご飯
・おかず:真っ黒唐揚げ
・デザート:豆腐のチョコレートソースかけ
・ドリンク:牛乳にボン酢を混ぜたアレンジドリンク

――ギリシャ飯風ホームパーティーメニュー

・鮭のホイル焼き:鮭に柿、苺ジャム、葡萄と白滝がはいったもの。
・謎のビーフストロガノフ:コンソメスープに枝豆とオレンジ、白玉と白菜キムチがはいったもの。
・サラダ:粉々に刻まれたキャベツとレタス、さくらんぼと食パンが乗ってるもの。ドレッシングは酸っぱい香り漂うオリジナル。
・デザート:ヨーグルトにレモン汁とりんご酢とゴマ、そしてオリーブオイルにニンニクをいれたもの。

――惣菜トンカツのアレンジレシピ

丼いっぱいの白米に、買ってきたお惣菜のトンカツをのせたもの。ソースはひと工夫してチョコレートソースを使用。メインディッシュとデザートが一度に味わえる超お手軽レシピ。

――ポップコーンカレー

カレーにポップコーンをまぜたもの。弾けきってないコーンがたまにまざっており、不意打ちで登場するため口にいれるとちょっと食べにくい。

●メシマズ嫁(母)の傾向

最後に、メシマズ母の元から無事脱出できた私の経験から、少しメシマズ嫁(母)の傾向を紹介したいと思います。

――食事を残す事は厳禁

メシマズ嫁(母)の共通の傾向として「お残しはゆるしまへん」。というのがあります。どんなマズイ飯でも残す事は許されないのです。

メシマズ嫁(母)は、自分のご飯がマズイとは何故か微塵も思っていません。

「美味しくできた(本人的に)=みんなに食べさせよう」
「残す=栄養バランスを考えて作ったのに許されない!」

くらいの発想で作ったものを勧めてきます。良い風に取れば、超ポジティブシンギングです。ただ、そうしたものを出される家族にはたまったものではありません。

――作るのは一度に大量

何故だか不明ですが、5人家族で10人前ぐらい作ってくれます。
恐らくですが「沢山作って数日に分けたら毎日の手間も半減!おかずも一品増える!」くらいの主婦の知恵的発想でやってくれているのだと思います。

確かに毎日数種類のおかずを作るのは大変ですしね。
毎日1品ずつマズイおかずが追加されていくわけです。そのおかずがなくなる時は、完食した時かそれが腐るまでが我が家のルールでした。

でも稀にですが、アタリもあるんですよ。アタリも。
でもメシマズ嫁(母)に対して「美味しい」という言葉は厳禁なのです。

――コンボ攻撃

メシマズ嫁(母)に対して「美味しい」という言葉が厳禁なのか?
その理由はコンボ攻撃にあります。

メシマズ嫁(母)は、「美味しい」と思って料理を提供してくれています。そして家族の体のことや栄養に特に気を配ってメニューを考案しています。
そのため、家族から出る「美味しい」という言葉にことのほか反応するようです。

「美味しい」と言われると、「沢山食べてくれる!」という発想に置換され、それから頻繁に大量登場するからです。

これは私の例ですが、中学1年生の時にお弁当に入れてくれた、お魚の白身フライ。それをうっかり「美味しかった」と言ったため、その後中学3年間+高校3年間の計6年間、毎日お弁当に「お魚の白身フライ」がでてきました。今ではもう見たくもない一品です。

――最後に

ここまでボロクソに母の痴態を書いておきながらなんですが、メシマズ嫁(母)が作る料理は、いずれも愛が込められていると思うのです。(思いたいです)
毎日365日、1日3食食事を作り続けるというのは並大抵のことではありません。

毎日作るお料理、栄養も考え、メニューも考え……。そんな中、ちょっとアレンジしてしまう気持ちも分からないではありません。

異臭を放つ煮物や、見たことがないものが混入されたスープ。食指をそそらないグロテスクな煮魚が出てきたって……。

「太田胃散」と「正露丸」があればなんとか家庭円満過ごしていけるのです。

※参考:2ch「嫁のメシがまずい185皿目」スレッド
※写真はイメージです。メシマズ嫁(母)ではありません

(文:宮崎美和子)