引退会見にのぞんだ、浅尾美和。「結婚報道が出たので、質問される前に話しておきます。大切に想っている男性がいます。一般男性の方です。近々そういう(結婚)ふうになるかもしれませんが、そのときは私からしっかりご報告させていただきます」と将来、結婚の可能性も口にする場面もあった。
ビーチバレーボール女子の浅尾美和(26=エスワン)が12日、都内で記者会見を行い、現役から退くことを発表した。10月に行われた国内ツアー第7戦・川崎市長杯が最後の試合となった。

三重・津商業高ではインドアのバレーボール選手として活躍。卒業後の04年、ビーチバレーボールへ転向した。西堀健実とのペアで、08年全日本ビーチバレー女子選手権、09年ビーチバレージャパンに優勝。しかし、国内ツアーでの優勝はなく、目標であったオリンピック出場も叶わなかった。

 また、競技とともに、テレビ、雑誌、CM出演などの活動も積極的に行い、知名度が低かったビーチバレーボールの人気向上に大きな役割を果たした。

「オリンピックも行けなくなり、今季の年間チャンピオンも叶えることができませんでした。どうしても、また来年もがんばろうという気持ちにはなれなかった…」と浅尾は会見の冒頭から涙ぐんだ。

8年間の競技生活では、試合以外でも注目が集まったことで「いつか見返してやろうと思っていた。楽しいこともあったが、つらいこともあった。好きで始めたビーチバレーが、どんどん嫌いになっていったこともあった」と話す。ファンの前でも笑顔に見せることができなくなり、引退を考えたこともあったという。

しかし今季は「自分が楽しくプレイする姿を見てもらおう」と考えを変え「コートの上が一番幸せだった」ことを思い出した。

実際、今季は笑顔が絶えないプレイが続いたが、念願のツアー初優勝も叶わなかった。「気持ちが切れてしまった」と話す浅尾はビーチをあとにすることになった。

会見では終始、ハンカチを握りしめていた浅尾。ビーチバレーの人気を支えてきたことについては「もっと自負があったのなら、また違っていたのかも知れない。そこから逃げようとしていた…」と寂しそうな顔をした。

「ビーチバレーが私を成長させてくれた」と話す浅尾は、今後、子どもたちを中心にバレー教室などを開き、ビーチバレーの普及に努めたいと笑顔で話した。

(取材・文=小崎仁久)