「お金」に興味を持つという事 - セゾン投信・中野社長の半生記 (23) 華々しく長期投資の旅に船出するもリーマン・ショック…だが耐え抜いて自信
結局月次の資金流入超を維持したまま「セゾン号」は金融危機を見事耐え抜き、その間頑張って投入下さったお客様の資金をフルに、どん底の相場の中で買い進むことが出来ました。
お客様の強い意志と忍耐が最高の仕込みを実践させてくれたのです。
リーマン・ショックから金融危機の試練を乗り越えて、「セゾン号」はすごく筋肉質のファンドになりました。
100年に1度の大暴落相場でも決して資金流入が絶えることのないファンド、つまり設定から1年半にして最高の長期投資ファンドであることが実証されたのでした。
どんな大嵐が訪れようと揺るぎない本格的長期投資ファンドに間違いなく育って行くに違いない! それほど投資家たるお客様の資金フローが長期投資の継続には絶対的に重要な要素だからです。
どん底相場の只中でも資金が入り続ければ、必ずどん底で相場に買い向かうことが出来るのです。
これは長期的運用成果に最大の効用を発揮します。
逆に下げ相場のたびに資金流出に見舞われるファンドは、安値でポートフォリオを取り崩すことになり、決して良い運用成績につながりません。
長期投資は運用する側の能力だけでは決して果実を育てることは出来ない。
運用者と投資家(お客様)の意志と目標が合致して、初めて良質な長期投資ファンドとして成立し得るのです。
販売会社との関係を敢えて絶ち、直販でお客様とダイレクトにつながるスタイルだからこそ実現可能ないわゆる逆張り運用は、その後のいくつもの危機でもまったく揺らぐことなく堅持されています。
セゾン投信の2つのファンドは現在に至るまで、設定来69カ月連続資金流入超を続ける、最高品質の資金を有する本格的長期保有型ファンドとして、間違いなく育っています。