(画像:「さくら荘のペットな彼女」公式webサイトより)
(C)鴨志田一/アスキー・メディアワークス/さくら荘製作委員会

<登場人物>
主人公 神田空太:普通の高校生 意に反して「さくら荘」の住人となる
ヒロイン 椎名ましろ:世界的に有名な天才画家

ゲーム作成に明け暮れるさくら荘の面々だが、プレゼンテーションまでとても間に合いそうにない。

文化祭に出すために、生徒会dけではなく実行委員など様々な関係者に自らが制作したゲームを説明しなければならない。

ゲーム制作の進行も遅れが生じており、人手が足りなかった。
具体的に言えば、ゲームのドラマパートに挿入する絵素材が足りないのだ。

・ましろと同レベルの腕
人員を補充するには、絵を描ける人間を条件に考えなければならない。

ましろの絵を使われている事から、それに劣らないほどの絵をかける人間でなければならない。

そんな逸材、簡単に見つかるとも思えない。

しかし、ましろに心当たりがあった。

「リタ。」

・ましろを補える実力者
今日も、学校からの帰りは遅く、日も暮れていた。さくら荘の前、丁度門の前でリタとはちあった。

彼女は、一刻も早くましろにマンガを描く事をやめさせ、イギリスへ連れ帰ろうとさくら荘に居座っている美女。そんな彼女が、ましろ達が作っているゲームのドラマパートの挿絵など、手伝ってくれるとも思えない。

しかし、藁にもすがる思いで空太達は頭を下げた。手伝って欲しい、と。

・何故リタは絵をやめたのか。
「その件ならお断りします。」

夕飯の食材が詰まった紙袋を抱えたリタは、表情を変える事なく返し、さくら荘へ向かって歩き出した。自分ではましろと釣り合わないのだと。

しかし、そんな彼女をましろが引き止めた。そんな事ないわ、リタは絵がうまいもの、と。

「…ふざけないで下さい。」

肩を震わせ、ふりむいたリタの表情には、憎悪が浮かんでいた。

「誰のせいで絵をやめたと思ってるんですか。全部ましろのせいじゃないですか。」

クローズアップ
リタやましろと一緒に、祖父のアトリエに集まった子供たち。
子供たちは皆、好きで絵をかいていた。

しかし、アトリエから1人、また1人姿を消していった事に、ましろは気づいていたか。自分の絵しか見ていなかったましろは、きっとその子達の顔も名前も覚えていない。

絵が大好きだったその子達は、ましろのせいで絵が嫌いになった。もう、カンバスも鉛筆も見たくないくらいに。

どれだけ努力をしても、ましろの足元にも及ばない。本物の才能を思い知らされるのだ。

10年たって、ましろと共に最後まで残ったのはリタだけだった。誰がいなくなっても気にもしないましろが、他の皆を薙ぎ払ったのだ。

許せなかった。

だから消えて欲しくて、もういなくなって欲しくて、マンガ家になる事に協力した。

面白くもないマンガをかいて、けなされてボロボロになって、少しはアトリエで消えていった子供達の気持ちがわかればいいと思った。

なのに、ましろはデビューを果たした。マンガ家として、その実力が認められた。

リタの、それに対する憎悪が今、ましろへと向けられていた。

ましろは、リタと仲良くしたかった。リタさえいればそれで良いと思っていた。

いま初めて、リタに嫌われている事を思い知らされた。

ましろの手は震えていた。

「私、リタに嫌われてたんだ。」

ここまで言われても、ましろは何故自分が嫌われているかについて、理解していなかった。羨ましい、という感情が、ましろには無かったのだ。

【記事:フェイトちゃん】

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