知ってた? 実は名ばかりの日本の食材たち



秋はキノコの美味しい季節。キノコの王様のマツタケや味わい深いシイタケ、さらには鍋物に必須のエノキやシメジなんかもいいですね。さて、実はこの4つのキノコの中で、まったく違う種類の品種なのに、あたかも本物のように流通しているものがあります。



それが「シメジ」。スーパーなどで売られているシメジは実は「ヒラタケ」という別のキノコなのです。

日本にはこうした別のものなのに、あたかも本物であるような名前で流通しているものがいくつも存在します。そんな「実は名ばかり」という食材たちを紹介します。





●かたくり粉

スープなどにとろみをつけたり、揚げ物の衣などに使用するかたくり粉。これはカタクリという草から取れるデンプンことです。しかし近年ではカタクリではなく、じゃがいものデンプンが「かたくり粉」として流通しています。その理由は、カタクリから取れるデンプンは量が少なく、一般に流通させることが難しいからだとか。



それでも「かたくり粉」と名づけて売っているのは不思議ですよね。



●わらび餅

クニュクニュとした独特の食感のわらび餅。本来はわらびから取れるわらび粉から作るものですが、わらび粉は精製するのに非常に手間がかかり貴重なことから、一般的に流通しているものはほとんどがイモやタピオカのデンプンから作られています。



かたくり粉と同じく、じゃあなんで「わらび餅」って言ってるの? となってしまいます。



●赤貝

おすし屋さんのネタなどでも知られる赤貝ですが、安価で流通しているものはほとんどがサルボウガイという別の貝。特に赤貝の缶詰はほぼすべてがサルボウガイでしょう。本物の赤貝はもっと高額なので、安価に流通させるために似ている貝を使っているようです。



●激安おすし屋さんのネタ

前述の赤貝と似た話ですが、1皿100円といった安いおすし屋さんの中には、ロコ貝という貝をアワビ、ハリバットという白身の魚をヒラメ、スギという魚をカンパチ、といったように、別の魚になじみのある名前をつけて使用しているお店があります。



最近ではお店の努力で本物を安価で提供されているところも増えていますが、とにかく安価なのでまだまだ使っている店はあるようです。



●シシャモ

有名な話なので知っている人が多いかと思いますが、一般的に流通しているシシャモは実は「キャペリン」や「キュウリウオ」という別の魚だったりします。本物のシシャモは漁獲高が少ないため、そこまで多く流通させられないのだそうです。



また、ニシンの卵を使って作るカズノコを、このキャペリンの卵を使って作る場合もあるようです。



●青のり

おみそ汁に入れたり、粉末にしてお好み焼きなどに使われる青のりですが、そのほとんどが青のりではなく、ヒトエグサという別の海藻だったりします。ご飯のお供に最高の、のりのつくだ煮も大半がこのヒトエグサで作られています。





●タラコ

タラコは本来スケトウダラの卵を使ったものですが、中にはマダラの卵を使った商品も存在します。九州の辛子めんたいこなどは、スケトウダラにこだわっている所もあるようで、マダラを使っためんたいこは辛子めんたいことは呼ばない!という業者さんもいるそうですよ。







日本で流通している食品や食材の中には、こうした実は名前と中身が違うものがいくつもあったりします。もはや当たり前というか、一般的になっていますから、修正されることはないでしょうけど、やっぱり不思議ですよね。





(貫井康徳@dcp)