銀座の高級ブランド店が年末商戦に「攻め」

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 今年の冬、銀座エリアが活気を取り戻している。「BVLGARI(ブルガリ)」や「ARMANI(アルマーニ)」では、店舗の豪華な装飾や回顧展の開催など、新規顧客を呼び込む大規模な取り組みが盛んだ。2008年のリーマンショック以降、高級ブランドに代わってファストファッションの進出が相次いだことで"主役交代"とも言われていた銀座エリアだが、今年の冬は高級ブランド各社による年末商戦に向けた投資が積極化している。

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 2007年に「ブルガリ銀座タワー」を出店した「BVLGARI」は、2011年にLVMHグループ傘下入りしたのを機に国内の主要ショップの改装や新規出店を積極的に進めている。特に今年で5周年を迎える「ブルガリ銀座タワー」について同社最高経営責任者Michael Burke(マイケル・バーク)は、「(LVMHが)安定的かつ長期的に投資をしていく」という新戦略の象徴的な店舗だと話している。ブランドの代表的なヘビのモチーフ「セルペンティ」でタワーを飾った壮大なイルミネーションは、「来年の干支がヘビということもあり、縁起がいいと好評」(ブルガリ・広報)。設置期間を春節まで伸ばす計画もあるという。店内では「イタリア至高の輝き展」が開催中でエリザベステイラーのコレクションなど貴重なジュエリーが展示されており、表面だけではなく内面にも顧客を楽しませる仕組みを取り入れた。一方、「BVLGARI」と同年に銀座に出店した「ARMANI」は、5周年を迎えた「アルマーニ 銀座タワー」店内で250点以上の貴重なドレスやアクセサリーを公開する「エキセントリック展」を開催。いずれも店舗の一部を改装して開かれているが、観覧料を無料にすることで新規客に向けて間口を広げ新たなファンを獲得する狙いだ。

 銀座通りと晴海通りでは、ラグジュアリーブランド14社により組織されたGILC(ギルク)などによるイルミネーション「ヒカリミチ」が点灯。「Cartier(カルティエ)」や「MIKIMOTO(ミキモト)」などの高級店に加え、百貨店各社も消費基調の回復を追い風に年末商戦に向けた取り組みを強化している。銀座通連合会は「自粛ムードがあった昨年より地元商店街も華やかになった」と話し、人通りは東日本大震災前並に戻った手応えも感じているという。節約疲れの反動で今年の年末商戦は活況になると言われており、これまで守りの戦略を取っていた銀座も今後は攻めの戦略をとる店が増えそうだ。