年末相場の盛り上がりを期待してはいるが、新しい材料に欠け、一進一退の株式市場。全体的に下落しているので、配当の高さが際立つくらいで、その…楽しくない(?)。じっくり銘柄選びぐらい、楽しみましょうか!


3月決算企業の第2四半期業績(中間決算)は、期初の事前予想に比べて大企業の下方修正や収益の伸び悩みが目立ったが、意外な増額修正企業も散見された。特に、8月の第2四半期業績の増額に続いて10 月に通期業績を増額修正したフジミインコーポレーテッドは、まさしくポジティブ・サプライズ。通期営業利益を30億円から50億円(前期比5.2倍)に増額したわけだが、会社側は「半導体関連は減速したが、非半導体関連の新規需要が伸びた。用途は非開示」と取引先との契約から「新規需要の詳細開示」を避けている。実は、8月に大和証券がレポートで「好調の米国大手メーカーのモバイル関連製品の製造工程に関わっている可能性がある」と指摘。株式市場はこのメーカーがアップル社と推測した。

フジミインコーポレーテッド以外では、研磨パッドを手がける富士紡ホールディングスが7月に同様の非開示理由で通期業績を上方修正したことから、連想買いを呼んだ。さらに、フジミインコーポレーテッドに原料を供給する扶桑化学工業にも物色人気は波及した。iPhoneや新型iPadなどで採用されているとなると、持続的な売り上げ成長が期待できるというわけだ。

このほか、スマホ関連で、やはり業績を増額修正しているタツタ電線やMARUWAといった部品メーカーの動向からも目が離せない。業績評価だけでなくテーマ・材料株物色の感覚で再人気化の可能性は大きい。

今月の噴火目前株3連発!

1. 三洋貿易(東証2部・3176)
化学品、機械資材の専門商社。10月に公開価格460円で上場したが、業態が地味で盛り上がりに欠ける。ただし機関投資家受けはいい。配当利回りが5%台後半で、同業他社よりPER(株価収益率)も割安、「営業利益水準で見れば1年後に東証1部に上がれる」とも。

2. 富士紡ホールディングス(東証1部・3104)
今回の7〜9月期業績で、計画上ブレ側のサプライズが、工業用研磨材の最大手フジミインコーポレーテッドだ。想像を絶する業績の伸びを受け「アップルからの受注にちがいない」との臆測を呼ぶほど。研磨材分野では、日本の技術は群を抜いており、同業の同社に対しての?脱・繊維株扱い〞に注目!

3. ワールドインテック(ジャスダック・2429)
今期の1株当たりの配当は前期と同じ4.5円、この?誤解〞が株価上昇の起爆剤になりそう。同社では、新中期計画で「配当性向20%」に配当政策を変更。今期予想EPS(1株当たり利益)で計算すれば「8円」になるのだが、この事実はほとんど知られていない。

この記事は「WEBネットマネー2013年1月号」に掲載されたものです。