「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定!?コーナー。ここでは思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。兜町をさまよう黒い噂、その真相は…。株ビギナーと心配性の人は読まないでね!


このコーナーは危ない話や心配な話が多いが、たまには明るい話題を。中国の反日暴動で被害を受けた企業は多く、機関投資家は上場各社のリスク管理体制をチェックするとともに、今後の中国ビジネスの方針に関心を寄せた。なかでも現地店舗が被害を受けたイオンは決算説明会の充実ぶりが話題となった。

説明会では、いつもは副社長ら役員が説明に立つが、今回は岡田元也社長が登場。現地視察を踏まえたうえで、「中国進出の方針を変えるつもりはない」と明言した。

スクリーンの映像は新聞やテレビでも報じられなかった生々しいもので、客席からはため息が漏れた。店舗内では売り場の大部分が破壊され、略奪というよりも震災にでも巻き込まれたかのような荒れ具合だった。ところが、画面が変わると、現地採用した中国人社員がズラリ。岡田元也社長が再建を期して拳を振り上げると、中国人社員も声を合わせて応えた。現地スタッフの結束力は堅く、暴動後も離職者は出ていないという。

注目すべきは岡田社長の行動力だろう。暴動の余韻が残り、日本人の単独行動が危険視されていた時期に、社長は中国に乗り込んだ。そして現地従業員と接対話して再建を確信し、しかも投資家への報告用にビデオまで撮影していた。

中国ビジネスの成否を当欄では予想できない。しかし、中国事業は未定とだけ繰り返す企業が多い中で、自社の方針をしっかり説明するイオンの姿勢が際立った。「すべての経営者の手本になる」(国内運用会社)と、機関投資家からの絶賛は止まなかった。

丸紅主導で大リストラ?ダイエー、5期連続の赤字で再支援か

それに引き換え、ダイエー。2013年2月期に5期連続の最終赤字になると発表した。会社発表では、赤字額は50億円の見通しだが、6〜8月期の赤字拡大や9月以降もプラス要因が乏しいことを考えれば、期末にはさらに赤字が膨らむ可能性がある。

ダイエーは産業再生機構の管理下で倒産の危機を脱し、現在は丸紅傘下で経営安定化を目指している。ただ、有利子負債の削減と店舗網の再編が一段落した後も利益は上がらず、再生が成功したとはいえない状況だ。純資産は1348億円あり、自己資本比率は36%とイオンより余裕がある。しかし、丸紅主導で大リストラの噂も。

この記事は「WEBネットマネー2013年1月号」に掲載されたものです。