「私ばっかり……」 - 恋人・夫婦間での”不公平”がもたらす結末

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前回、『「私ばっかり…」 - 女性が不満・不公平を感じがちな理由』という記事内で、女性が不満や不公平を感じやすい理由について化粧心理学者の平松隆円さんに解説していただきました。

今回は、ではその”不公平”が続いた場合、恋人や夫婦ならどんな結果をもたらしてしまうかについて解説していただきます。

人は、不公平だと不満を感じます。

それは、努力や行った仕事に対する評価や報酬の関係はもちろんのこと、人間関係にもあてはまります。

夫婦や恋人といった関係を考えた場合、男性と同じように仕事をしているのに、そのうえ家事や育児までしなくてはいけない女性たち。

女性にはやらなくてはいけないことが多すぎてしまい、男性よりも不満を感じやすくなります。

けれども「自分はこんなにしているのに、相手は何にもしてくれない」という過小評価もですが、「自分は何にもしていないのに、相手がこんなにもたくさんのことをしてくれる」という過大評価も、不公平になります。

当然、人は不公平を感じるとそれを公平にしようと考えます。

その方法は、次の5つがあります。

1) 自己の行動や結果を変える。

2) 自己の行動や結果を認知的に歪曲する。

3) 比較する他者の行動と結果の比を変える。

4) 不快な比較を避け、その場を去る。

5) 自己の行動と結果の比と等しい他者を比較の相手に選ぶ。

1は、行動に対する努力を増減させたり、適切な評価を要請したりして、バランスをとろうとすることを意味します。

2は、本来は不公平であるにもかかわらず、「これは正当な評価で公平なんだ」と、自分を無理やりに納得させることです。

3は、相手に対して自分のほうが行動していると考えていれば、相手に一層の努力を求め、反対に自分はあまり行動していないと考えていれば、相手に対しても少ない努力を要請します。

いってみれば、2は我慢であり、3は話し合いでお互いの関係の公平さを保とうとすることを意味します。

問題なのは、4と5です。

4の場合、不公平さを改善しようとせず、不公平な関係そのもの自体を解消しようとすること。

つまり、別れを意味しています。

5も、現在のパートナーから、自分の行動と同じだけ行動してくれる別の相手を選ぶということなので、これも別れを意味します。

恋人や夫婦関係は、2人がそれぞれ自覚する行動と結果が釣り合っている公平な状態であれば、その関係は継続します。

けれども不公平な場合、その関係を解消したり、関係に関わる投入を増減したりして、公平にしようとするのです。

もしも恋人や自分が何か不満を口にしていた場合、また不満ではないけれども自分や相手の行動を重荷に感じていた場合、それは2人の関係が不公平であることを意味します。

関係をその後も維持していくためには、何より話し合い公平を保つことが大切です。

ケンカしているうちは、まだお互いの関係を公平に使用としている証拠。

けれども、それを放っておくと、別れという不幸な結末となってしまいます。

少しでも気になることがあれば我慢せず、ちゃんと話し合うようにしてください。

平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。

2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。

国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを歴任。

専門は、化粧心理学や化粧文化論など。

よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。

大学では魅力をテーマに恋愛心理学も担当。

NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。

主著『化粧にみる日本文化』は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響を呼んだ。