ルーヴル美術館別館が北仏に 設計は日本人ユニットSANAA

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 2003年から建設計画が進められていた「ルーヴル美術館」の別館「ルーブル・ランス」が開館を迎え、12月12日(現地時間)から一般開放をスタートする。「ルーブル・ランス」はパリから高速鉄道で約1時間の北フランスの元炭坑街ランスに位置し、最初の1年間は常設展を無料として集客を開始。世界的に活躍する妹島和世と西沢立衛による建築ユニット「SANAA(サナー)」が、設計を担当している。

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 「ルーヴル美術館」の別館計画は、ノール・パ・ド・カレー地方のランスが建設地に選ばれ、世界各国から寄せられた120件の中からSANAAの設計案が採用された。SANAAは「金沢21世紀美術館」や「ディオール表参道」、ニューヨークの「新現代美術館」など国内外の有名建築物を手がけるユニットで、今回は62万平方メートルという広大な敷地に建つ「ルーブル・ランス」をガラスやアルミニウムを多用した低層のデザインで提案。館内にはこれまでパリの本館に展示されていた画家ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」や、レオナルド・ダ・ヴィンチによる「聖アンナと聖母子」といった絵画から彫刻まで数百点を集めるという。

 「ルーヴル美術館」は、アラブ首長国連邦のアブダビ・サディヤット島にも新たな別館の建設を予定しており、同じくサディヤット島にはニューヨークの「グッゲンハイム美術館」の別館建設プロジェクトも進行中。2010年にはパリの「ポンピドゥー・センター」が日本人建築家の坂茂を迎えてロレーヌ地域圏の都市メスに別館を開業するなど、観光客による経済効果を狙い美術館の地方分散化が進んでいる。

■ルーブル・ランス
 http://www.louvrelens.fr/