アコーディア・ゴルフの直近1年の株価チャート(日足)。2010年9月24日以降、8万1000円以上になったことはない(提供:株マップ)

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ゴルフ場を運営するPGMホールディングス(2466)が同業のアコーディア・ゴルフ(2131)に対してTOB(株式公開買付)を行うと発表した。久しぶりの敵対的買収案件だが、買収を仕掛けられたアコーディアは買収に対して反対の意見表明を行い、大幅な増配や今後の配当性向の引き上げなどを表明し既存株主の引き留めを試みている。しかし、今回の件、ホワイトナイトが登場しない限りはアコーディアの勝ち目は非常に乏しいと思われる。

アコーディアの株主のほとんどは浮動株

 敵対的買収の成否にとって重要な要素となるのは、被買収側にどれだけ安定株主が存在するかであるが、アコーディアには生保、銀行といった伝統的な安定株主、あるいは事業会社との持ち合いはほとんど存在せず、機関投資家や個人投資家が保有しているものがほとんどであり、実態としては9割程度が浮動株であると考えられる。

 これら株主は基本的には経済合理性のもっとも高い選択肢を取ると考えられ、今回のTOB価格の8万1000円が十分に高いと思えばTOBに応じてしまうであろう。TOB価格は過去の株価に対して十分なプレミアムが乗っていると言える。

 また、過去1年間の出来高を計算すると、発行済株数の1.5倍程度になるので、ややおおざっぱな議論にはなるが今の株主のうち、TOB価格よりも高い株価で株式を取得した株主はあまり存在せず、ほとんどの株主にとってはTOBに応じると相応のリターンが実現できるだろう。安定株主が存在せず、買収プレミアムが十分となれば、アコーディアの状況は大いに不利である。

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