『フランケンウィニー』(C)2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
 クリスマスに忘年会や大掃除、年越し・お正月と、イベントが多い季節、それが年末年始。こんな時にこそ観ておくべき映画を、MOVIE ENTER編集部が厳選してご紹介する「ゆく年来る年、コレだけは見ておけ!映画」特集。エンタメ雑食系ウスイが選んだのは、デートにも使えるティム・バートン監督による3D白黒ストップモーションアニメ『フランケンウィニー』。カワイイうえ実用性抜群な特別プレゼントもご用意したので、最後まで見てね。

『フランケンウィニー』

 アメリカの郊外で暮らすヴィクター少年の親友は愛犬のスパーキー。だがある日、不慮の事故でスパーキーは天に召されてしまった。その死を受け入れられずにいるヴィクターは、科学の授業にヒントを得てスパーキーを蘇らせる“禁断の実験”を行う。ツギハギだらけのフラン犬として生き返ったスパーキーだが、この秘密がクラスメイトにバレた事から、町に一大事が巻き起こる。 (作品情報へ


ローリスク ハイリターン、選んで安心のバートン印

 もうすぐクリスマス。あなたは映画を誰と観に行きますか? 恋人であれ、友だちであれ、家族であれ、しくじると人間性まで疑われるのが作品選び。西日が強い部屋で一人Vシネを観るのとはワケが違うのだ。とにかく失敗したくない! そんな時は、死角がほとんど無い『フランケンウィニー』を強くお勧めしたい。何故なら、リア充からオタクまでが楽しめる懐の深い作品だからである。
 まずは作品のライトな見どころ。作品自体は、10歳のヴィクター少年と愛犬の絆を描くファンタジー。「スパーキーと再会したい!」という少年のピュアな願いを通して、勧めた自分がいい人っぽく思われるという旨味もオマケとしてついてくる。「動物とか感動とか、マジかったりぃ」という御仁もご安心を。ここに少年とフラン犬の異種族愛から、果ては郊外の町で巻き起こるモンスターパニックといったひねりを加えてこそのティム・バートン作品。ファンタジーにまったく興味が無くても、ご町内大騒動で大映怪獣のアイツっぽい生物が出たり、ポケモンバトルのような展開になったりと、年齢に関係なく男子マインドの持ち主全員が前のめりになれるような仕掛けも用意されているのだ。


設定はホラーなのに、不気味とカワイイの絶妙なバランス

 そしてティム・バートンのストップモーションアニメといえば、忘れてはならないのがキャラクターの魅力。ヴィクター少年が蘇えらせたスパーキーは、ツギハギだらけで、ハエにたかられ、尻尾や耳がちぎれまくるゾンビドッグ。しかもちぎれた耳をヴィクター少年は平然と拾い上げ「あとで縫ってあげるから」とスパーキーを撫でちゃったり、一歩間違えればこのシーンもホラー。もし、バートンが写実的な監督だったら、フラン犬は子どもにトラウマを植えつける風貌になりそうだが、その設定をキッチュに転換し、女子に「カワイイー」ともてはやされるビジュアルに仕上げているのである。
 スパーキーのほかにも、おとなりさん家の美人プードルちゃんや、目の据わった長毛種の予言ネコ・おヒゲくん、あれ、お前ジョージ秋山のマンガに出てなかった? なクラスメイトら、絶妙なバランスの不気味カワイイキャラクターがてんこ盛り。そいつらがストップモーションアニメでいきいき動く様で魅力が5割増し。柵の隙間から隣のプードルちゃんにアプローチするスパーキー。ヴィクターのために戦うスパーキー。ツギハギから水漏れしちゃうトボけたスパーキーなんて、今すぐクラシアンを呼んでやりたいと拳を強めに握ってしまうほどの可愛さ。さまざまな表情を披露するキャラクターたちを見て、帰りは映画館の売店へ直行、ディズニーに上納金を納めるマジックにかかってしまうのである。


……なんだけど結局はバートンのやりたかったこと歳末一掃セール

 鑑賞中「このシーンは『シザーハンズ』みたい」、「『マーズ・アタック!』でこんなんあったな」と、監督の過去作品が頭によぎる人も少なくはないだろう。というのも、本作品の元ネタは、ティム・バートンが1984年に撮った同名の実写短編映画。当時25歳のアニメーターだった監督が、原案から手がけた作品である。つまり、順序としては全ティム・バートン作品の元は本作品であり、さらに言うと『フランケンウィニー』は監督自身が“少年時代の愛犬との思い出話がベースだ”と語っている。
 映画の冒頭、ヴィクター少年が趣味の映画制作(しかもミニチュアを用いての特撮)をするシーン。その姿に「もっと外で遊んでほしい」「友だちはいるのかしら?」と心配顔の両親。もうヴィクター少年=ティム・バートンということは明白で、きっと彼も同じような事を親から言われて育ったのではないか。そして、愛犬との別れが訪れ、『フランケンシュタイン』を観て“蘇らせることはできないか?”という、ある種のやり残した感を抱きつづけていたのであろう。ヴィクター少年が“禁断の実験”を行う前に科学教師は言う「実験には愛情が必要」と。だからこそ、スパーキーをフラン犬として蘇らせるくだりは、ティム・バートンが見たかった自身の“ifの世界”。手作り感溢れるストップモーションアニメという手法を用いて、スクリーンの中で愛犬との再会を果たしたんだなと思うと、白黒のノスタルジックな映像も相まって少しセンチメンタルな気持ちにもなる。

 明快でありマニアックでもある『フランケンウィニー』。リア充オタク、ティム・バートンが28年前から熟成させた最新作で、イマジネーションの起源をたどってみるという意味でも、非常に興味深い作品である。いやはや、この上なく私的な映画なのに商業的に成功するなんて……羨ましい男だよ! 

『フランケンウィニー』は、12月15日より全国ロードショー



『フランケンウィニー』 - 公式サイト

http://image.news.livedoor.com/newsimage/6/0/60450c113205ac87dd6bdac6f7ea38c0-s.jpg

エンタメ雑食系ウスイの所見評価

【フレン度】

【腐乱度】★★★★

【フランケンシュタイン度】★★★



年末年始特別プレゼント


『フランケンウィニー』 オリジナルノートブック

ヴィクターとスパーキーの絆が伺えるノート。中面のスパーキーがカワイイ!
当選人数3名様


※本プレゼントは、終了しました※



【応募期間】
2012年12月6日(木)〜12月20日(木)13時まで
※当選者には、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)でご連絡いたします。

【応募条件】
・日本に居住されている方(賞品配送先が日本国内の方)。
・応募に関する注意事項に同意いただける方。

【注意事項】
※本キャンペーンに関して、弊社が不適切な行為がされていると判断いたしましたアカウントは、キャンペーン対象外とさせていただきます。
※弊社は、応募いただいた方のツイート内容には一切の責任を負いません。
※当選発表は、当選者様への当選のご連絡をもってかえさせていただきますので、ご了承ください。
※当選通知後、3日間ご連絡がない場合は、当選を無効とさせていただきます。
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