あの野菜が生まれたのはどこの国?



日本には非常にさまざまな野菜があります。トマトにキュウリ、ジャガイモにピーマン、本当に多くの種類がありますよね。しかしその中で、日本が原産の野菜というのはかなり少数。ほとんどが外国のどこかで生み出され、日本に持ち込まれた野菜です。

今回は、普段みなさんが口にしているおなじみの野菜たちの、「生まれ故郷」を紹介します。



●トウモロコシ

コーンスープや焼きトウモロコシでおなじみのトウモロコシ。原産地は南アメリカ大陸のアンデス地方です。その起源は古く、紀元前5,000年前にはすでに主要な作物として栽培されていたそうです。その後コロンブスによってヨーロッパに伝えられ、日本には1579年に入ってきました。しかし作物としてちゃんと栽培されるようになったのは明治時代からと言われています。



●トマト

メタボリック対策に効果的と人気のトマトの原産地は、トウモロコシと同じく南アメリカ大陸のアンデス山脈。今でも、世界遺産のマチュピチュの近くなどで野生のトマトが取れるそうです。日本には江戸時代に観賞用として伝わり、現在のように食用として扱われるようになったのは明治時代から。その真っ赤な色が敬遠される理由だったそうです。ちなみにヨーロッパでも毒のある作物とされ、しばらくは食されることがなかったとか。



●スイカ

少し時期外れの野菜ですが、日本の夏に欠かせないスイカの原産地はなんと南アフリカ。あんなに水分が豊富な中身をしているので、乾燥地帯の多いアフリカが原産というのは意外ですよね。日本にはシルクロードを経由して室町時代に伝わったと言われています。かなり昔から日本にはあったのですね。



●キャベツ

キャベツはヨーロッパの地中海沿岸に自生していた野菜で、もともとは菜の花のように茎が長いものでした。現在のような丸い形になったのは、紀元前にイタリアで品種改良されたからです。その後、ヨーロッパ全域に広まり、日本には江戸時代にオランダから伝えられました。栽培が確立されたのは明治時代で、多く消費されるように戦後になってからなのです。



●大根

この時期にはたまらないおでんに欠かせない大根。その原産地はアフリカ北東部だと言われています。古代エジプトで労働者たちが食べるために栽培していた記録も残っており、歴史的にはかなり古い野菜です。日本に伝わったのも弥生時代とかなり古く、平安時代の書物にも大根のことが記されていたりします。日本人に愛されている野菜ですから、案外日本原産だと思っていた人もいるのではないでしょうか?



●ナス

「秋茄子はなんとやら」のナスの原産地はインドの東部とされています。日本には奈良時代に中国を経由して伝わり、1,000年以上前から漬物などにされて食されている野菜です。ちなみにナス科の野菜は非常に多く、トマトやジャガイモ、ピーマンなどもナス科の野菜です。



●たまねぎ

洋食にも和食にも幅広く使われるたまねぎ。その原産地は諸説あり、中央アジアや西アジアと言われています。原産地が特定できない理由は、どこを探しても野生種が見つからないからだそうです。しかしたまねぎの栽培の歴史は古く、紀元前のエジプトではすでに労働者に配給できるほど多く栽培されていました。その後ヨーロッパ各地に広まり、日本には江戸時代に伝わりました。が、案の定最初は観賞用だったそうです。食用とされたのは明治以降とされています。



今は日本で当たり前のように食されている野菜でも、原産地は遠い異国の地だったりします。ほかにも、オクラがアフリカ生まれだったり、春菊がヨーロッパ原産だったりと、意外な原産地の野菜がたくさんあるので、気になる人はいろいろと調べてみると面白いですよ!



(高橋モータース@dcp)