ラスベガスの「へー」な話




ラスベガスというと「賭けごとOKなカジノの街」のイメージが強いのですが、最近では、博打(ばくち)を抜きにしても面白い観光地になっています。ラスベガスの面白い話を紹介します。



■ラスベガスの本質は熱海だった!?



「なんとか王子」と呼ばれる某大手会社の会長が、ラスベガスで信じられないような金額をすって話題になっていますが、実はラスベガスはもうあまり賭博に大きな比重を置いていません。世界的に見ても(表に出ている分では)賭博での売上が最大なのはマカオです。



ではラスベガスはどうなっているかというと、「明るい観光地」を志向しています。以前は博打がメインで、そのために宿泊でしたが、「面白いテーマパーク的観光地、そして博打もある」という方向になっています。



言ってしまえば、もともとラスベガスは「熱海」のようなところでした。博打好きな一部の大金持ちを除けば、リタイアしたご夫婦がちょっと楽しみに全米から訪れる、そんな街でした。以前のラスベガスを知っている人は、人好きのする老夫婦がスロットマシンや安いカードの卓でちまちま賭けている、そんな風景を覚えてるのではないでしょうか。



現在のラスベガスは、とにかくお客さんが来てくれそうな「面白げなホテル」で一杯です(笑)。これは80年代終わりから始まったテーマパーク型ホテルの建設ブームのせいなのです。



■世界をラスベガスに集めたい!



ラスベガスにはとにかく世界中の名所(?)が集まっています。実にアメリカらしいバカバカしさに満ちたホテルばかりです。代表的なホテルをご紹介しましょう。



●ラブホ!? いいえアーサー王のお城です



一昔前のラブホと見間違うような外見なのが『エクスカリバー』。名前からわかる通り、アーサー王伝説をコンセプトにお城型をしています。しかし配色が青、赤など原色なので非常に「安い」感じがします。中世騎士同士がやりで戦うショーを見られます。



●ピラミッドの頂上から光が!



『ルクソール』は、エジプトのピラミッドをコンセプトに、本当にピラミッド型に建てられた巨大ホテル。漆黒の正四角錐は圧巻で、前に立つと「でかいなー、バカだなあ」と誰もが思ってしまいます。夜になるとピラミッド頂上から天に向けて真っすぐに光を発します。電気代が最高にもったいないですが、とても美しい光景です。



●ラスベガスなのにニューヨーク



自由の女神、エンパイアステートビル、クライスラービルなど、ニューヨークの名物をぎゅっと圧縮した外見をしたバカなホテル(笑)。(昔は一世を風靡したニューヨークにある遊園地)コニーアイランドをも模しているため、ホテル内にジェットコースターがあります。



●ラスベガスなのにパリ



凱旋門やエッフェル塔など、パリの名物をぎゅっと圧縮した外見のバカなホテル(笑)。小さめながらちゃんと凱旋門とエッフェル塔を建てているところがスゴイ。天井に空、雲を描いて、まるでパリにいるかのような「体」(てい)にした通りがホテル内にあって、その工夫もバカ(笑)。



●ラスベガスなのに北イタリア



北イタリアの湖畔リゾートをコンセプトに16億ドルもかけて作られたのが『ベラージオ』。当然、ラスベガスの通りに湖はありませんので、コモ湖を模した50,000平方メートルの人造池を作りました。この人造池の噴水ショーが非常にゴージャスで大人気になっています。



●日本もあります! えっ皇居!?



エジプト、ニューヨーク、パリに北イタリアと、もう何でもありですが、実は日本もあります。それが『インペリアル・パレス』。直訳すれば「皇居」ですね。障子に五重塔を合体させたような妙ちきりんな外見で(笑)、中に入るとドラゴンがじゃーんと飾ってあるなど、日本と中国の区別もついていない感じなのです。



■アメリカでも安全な街!?



アメリカ人に聞いてみると「ラスベガスは全米でも安全な街だよ。なにせマフィアがやってるからね」なんて冗談を言います。マフィアうんぬんはともかく、観光でもっている街なので、治安をしっかりするために努力されていることは確かです。そのため、全米でも上位の安全な街になっています。



ちなみに、マフィアがラスベガスの創世記に活躍したのは事実です。現在につながる、エンターテイメント色の強い巨大ホテル『フラミンゴホテル』(1946年オープン)を作ったのは、マフィアの一員であったベンジャミン・シーゲルです。彼の人生は映画『バグジー』のモデルになりました。



賭博をしなくても、おバカなホテル巡りをしているだけでも面白いのがラスベガスです。みなさんも一度行ってみませんか?







(高橋モータース@dcp)