リンジー・ローハン(26)が29日早朝(現地時間)、ニューヨークのクラブ「アヴェニュー」で女性客の顔を殴り暴行容疑で逮捕された事件で、被害者の女性はティファニー・ミッチェルさん(28)という、名の通った霊能力者だったことが判明した。ティファニーさんとその夫が<TMZ>などに事件のいきさつを告白して、その内容が話題を呼んでいる。



<Extra TV>によると、ティファニー・アヴァ・ミッチェル(Tiffany Ava Mitchell)さんはフロリダ州パームビーチから最近ニューヨークに引っ越したばかりで、2児の母。フロリダでは「アヴァの霊視」という占い館のオーナーだった。タロット、手相占い、そして霊視が専門で、10歳の頃から予見し始めたという。

ティファニーさんが<TMZ>に語ったところによれば、リンジーをクラブで見かけた時に彼女についての予見があったので、V.I.P.ラウンジで無料で占ってあげる、と申し出たそう。それに対しリンジーは、「ほっといてよ」と断った。

さらにリンジーが立ち去りぎわに、ティファニーさんのことを「ファッキン○ ・ジプシー 」(※)と呼んだのが聞こえ、ティファニーさんの友人が「人種差別的発言」だと激怒。お返しに、「アバズレ」そしてリンジーが最近主演したTV映画に触れ、「『リズ&ディック』、最悪だったわね」などとリンジーを罵倒したのだという。

この応酬がエスカレートしたことでリンジーがキレてしまい、ティファニーさんの目のあたりにパンチを食らわせ、あたりは大騒ぎになった。リンジーは友人と裏口から抜け出して逃げようとしたが、ティファニーさんの友人が警察に居場所を知らせたことで、現場で手錠をかけられ逮捕された。ティファニーさんの夫、ウェイン・スティーブンス(Wayne Stevens)さんは<TMZ>に、「私達はジプシーではありませんし、われわれの信仰とも何の関係もありません。人種差別的な発言です。」と語り、「自分のキャリアが台無しで、新しい映画が最悪だったからって、人を殴っていいことにはならない」と憤慨しているという。

一部のメディアでは、 リンジーがイギリスのバンド「ザ・ウォンテッド(The Wanted)」のマックス・ジョージと一緒にクラブを訪れ、彼がティファニーさんとばかり話すのを見てリンジーが嫉妬したと報じられているが、ティファニーさんは彼と会話はしたものの、嫉妬するような状況ではなかったとこの説を否定している。

リンジーの弁護士マーク・ヘラー(Mark Heller)は「リンジー・ローハンはまた今回も、一瞬でも有名になりたい人物に利用された被害者なのです」とリンジー被害者説を主張し、彼女は事件当時酔っていなかった、と<The Daily News>にコメントした。

母親のディナは「こういうことがあるといっそう母娘の絆が強まる」などとトンチンカンなことを言うし、自分も刑務所経験がある父親マイケルはツイッターで「リンジーがこんなになったのは母親のお前のせいだ」とディナを罵っているこの家族...リンジーが混乱して育ったのも無理はない。パンチを浴びせる前に、何に気をつけたらトラブルに巻き込まれずにすむのか、占ってもらった方が良かったかも!?

※訳注:単語「ジプシー」は一般的には移動型民族を指す民族名として使われ、 欧米では特に北インド起源のロマが最大ですが、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉として使われたり、ロマ以外の民族も含まれているので、その意味は用法により幅があり、一概に差別用語と見なすことはできません。("F--king"が前につくと、さすがに明らかに罵りですが。)