「フランス人だとプレーできないようだ」

パリ・サンジェルマン(PSG)のある選手の発言だ。フランス『パリジャン』が報じている。カルロ・アンチェロッティ監督率いるPSGの内部で、また緊張感が生まれていることを示す発言だ。フランス人選手とそれ以外に分かれているというのである。

フランスメディアの間で不満が募っている可能性は排除できない。先日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ第5節のディナモ・キエフ戦で、アンチェロッティ監督が起用した先発メンバーは、10人の外国人選手だった。フランス人はMFブレーズ・マテュイディのみ。PSGにカタール資本が入る前に加入した選手だ。

PSGは2011年夏から13人の選手を獲得したが、“サッカー面でのフランス人”はMFジェレミー・メネスの1人だけだ。MFモモ・シソコはマリ代表でプレーしている。FWケヴィン・ガメイロやGKニコラ・ドゥシェ、そしてマテュイディはその数週間前から加入していた。このPSGのアイデンティティーに関する議論が起きているのである。

特に緊張感が生まれているのが、ドレッシングルームだ。『レキップ』は先日、イタリア語やスペイン語、あるいは英語かもしれないが、フランス語ではない言語でコミュニケーションを取らなければいけないことに、一部のフランス人選手やフランス語を話す選手が困惑していると報じた。

だが、これはすぐに反証できる。アンチェロッティ監督は初日からフランス語でのコミュニケーションを求めた。もはやパリアクセントのフランス語を誇るGKサルヴァトーレ・シリグが良い例だ。また、クラブはすべての外国人選手にフランス語のレッスンを受けさせている。

それでも、『レキップ』によると、以前からのフランス人選手たちと、新たな外国人選手たちと、PSGは2つに分かれているというのだ。『パリジャン』の記事によれば、一部の選手は「フランス人だったら、プレーするチャンスは少ない」と、オープンに差別があることを口にしているという。

最近のアンチェロッティ監督の起用法も、この主張を裏づけた。サンテティエンヌ戦での120分間では1人しか交代させず、ブラジル人FWネネを投入しただけで、ベンチにいたフランス人選手たちを使っていない。『パリジャン』は、こういった選手たちが、FWズラタン・イブラヒモビッチというスター中心のチームにおいて、自分たちはあらかじめ外されていると感じていると報じた。

イブラヒモビッチについて、メディアやチームメートは、救世主であり独裁者だと称している。『パリジャン』は、「半分が天使で半分が悪魔」と伝えた。フランス人のDFママドゥ・サコは、「彼はそういう気質で、彼のしっ責は有益になるよ」と話している。だが、全員がそう考えているわけではない。

『パリジャン』は、別の選手が「イブラヒモビッチの前では誰もが目を伏せるし、アンチェロッティ監督ですら彼をしかることはない。むしろ、よく一緒に話している。メッセージを伝えるために彼を使っているんだろう」と話したと報じている。