「とび森」品薄状態を社長謝罪、部品追いつかず「すぐは解決せず」。

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任天堂は11月30日、品薄状態が続いているニンテンドー3DS向けソフト「とびだせ どうぶつの森」の生産状況について、公式サイトで案内すると共に、「とび森」公式サイトに岩田聡社長自らが状況を説明する動画を掲載した。

発表ではまず、11月8日の発売以来、「とびだせ どうぶつの森」の品薄状態が続いていることについて「ご購入を希望されているお客様には、大変ご迷惑をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます」と謝罪。

こうした状態が解消されないのは「本作は、大容量のセーブデータを必要とするため、通常のROMカードとは異なる仕様のROMカードを採用しております。このROMカードに使用しております半導体は長い納期を要するため、発売前に立てた予測に対して一定量の余裕を持った部品の先行手配をしておりましたが、本作が弊社の予測を遥かに上回る販売推移となりましたことで、部品の供給が追いつかず、しばらくは今の状況が続く見通しとなっております」と説明している。

そして「『とびだせ どうぶつの森』をお待ちいただいているお客様には、少しでも早くお届けできるよう取り組んでおりますので、もうしばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします」と結んだ。

また、岩田社長自らが登場する約9分の動画「ニンテンドー3DS専用ソフト『とびだせ どうぶつの森』生産に関するお知らせ」では、「とび森」が「アイテムの種類が増加」「すれちがい通信で『村』や『家』の情報をやりとりする」といった要素から、セーブデータの容量が過去にないほど大きいと説明。

そのため、一度に大量のデータを高速に書き込める特殊な仕様のROMカード「SLC-NAND」を採用しているが、もともと市場の供給量が限られている上に、「とび森」が当初の販売計画を上回る販売推移となっていることから、納期を繰り上げて納入してもらい、すぐに全品生産しているものの、それでもまだ供給が追いつかない状況だという(※現状、「SLC-NAND」は3DSのソフトでは「とび森」しか採用していないので生産調整もできない)。

なお、半導体は新たに生産を手配すると数か月の納期がかかるため、「大変申し訳ありませんが、この状況はすぐに解決できそうにありません」とし、「パッケージ版をお待ちのお客様には根本的な問題の解決にはなりませんが、今すぐ手に入ることのほうが重要であるとか、ダウンロード版でも構わないというお客様のために」と前置きした上で、ダウンロード版の購入方法を案内している。