大学生にとっては就活戦線の真っただ中のこの時期、「就活本」という就活のノウハウを掲載した書籍が多く出版されています。基本的な活動方法を紹介した物から、自己分析や面接、ペーパーテストに的を絞ったものとジャンルは様々ですが、そんな中少し違った角度から就活生を応援する書籍が出版されました。

 『就活で君を光らせる84の言葉』は、自己分析から内定まで、就活をする中で抱えがちな悩みに対し、大手保険会社やコンサルティング会社などで様々な経験を積んだ千田琢哉氏が回答した一冊。一問一答式になっている本書は答えが簡潔で非常に明快で、それでいて就活にのぞむにあたっての「心構え」のようなものを教えてくれる内容になっています。そしてそれが一般的な精神論とは少し違っているのが面白いところ。

 例えば、「社会人として働いている姿がなかなかイメージできません」という相談に対しては「働いている姿ではなく、モテモテになるイメージをしよう」と回答。未経験のことをイメージするのはとても難しい事で、実は千田氏自身も、就活中に働くイメージはできなかったといいます。しかし代わりに「どんな美人が俺を待っているのだろう......」というイメージなら鮮明にできたのだとか。そして、そう考えると俄然やる気が出てきたといいます。

 「きっかけなんて高尚なものより下世話なものでいい。『この会社でいい男をゲットしたい』『あの会社ならとびきりの美人と出会えそうだ』。就活中は、これ以上のイメージは必要ない」(千田氏)

 確かに、そういうきっかけの方がやる気は沸いてくるかもしれませんね。また「リクルートスーツはどんなものを選べばいいですか」という質問には「スーツで個性を出そうとすると、墓穴を掘る」という回答。これは「個性が大切だからと奇抜なスーツを選ぶ人がいるが、面接官が不快を抱いたら即アウト。就職するということは、すべての年齢のお客様に不快を抱かせてはいけないということ」と社会人も納得の説明。「ファッション性ではなく、万人受けするスーツを選ぶこと」をアドバイスしています。確かにリクルートスーツには奇抜なものが少ないですが、そこにはそうした理由もあるのかもしれません。

 そんなリクルートスーツ事情を反映してか、今あるスーツが売れに売れているそう。THE SUIT COMPANYが販売している「THE RECRUIT SUIT」で、前年比で8倍も売れているとのこと。

 このスーツ、見た目は普通のリクルートスーツなのですが、実は製作にあたって就職内定者1000人にアンケートを実施、その声をできる限り取り入れたという、同社が誇る"史上最強のリクルートスーツ"。

 具体的には、「汗をかいた時に臭いが気になる」「クリーニングに出す時間がない」などの声に応えて抗菌防臭機能やウォッシャブル機能をつけたり、長い就活期間を戦い抜くために布地には高い耐久性を備え、スーツには標準で2本のパンツをつけた「スペアパンツ」仕様を採用。そのほか、就活生の必須アイテム・スマホにも対応した「モバイルフォンポケット」を搭載。これは大画面で傷や汚れがつきやすいスマホのために、ポケット内部にシリコンの滑り止めや画面クリーナーをつけたもので、学生目線を徹底して意識したことが感じられます。

 このスーツが人気を博し、THE SUIT COMPANYでは11月18日までの週販データで前年比が270%を超える店舗もあるとのこと。学生も見た目の奇抜さでなく、きちんと機能でスーツ選びをしているようです。

 相変わらず就活生には厳しい状況が続いていますが、見た目も中身も整えて、長い就活戦線を乗り切ってもらいたいものです。


≪関連リンク≫
就活のプロ 常見陽平VSザ・スーツカンパニー対談
http://www.uktsc.com/recruitsuit/project/5/




『就活で君を光らせる84の言葉』
 著者:千田 琢哉
 出版社:永岡書店
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