国立デザイン美術館をつくる三宅一生と青柳正規、各界のクリエイター9人が公開討論

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 デザイナー三宅一生氏と美術史家で国立西洋美術館長の青柳正規氏が設立した「国立デザイン美術館をつくる会」が11月27日、東京・六本木で初のシンポジウムを開催した。グラフィックデザイナー佐藤卓氏、プロダクトデザイナー深澤直人氏、「minä perhonen(ミナ・ ペルホネン)」のデザイナー皆川明氏など各界で活躍する9人のクリエイターらが参加。約2時間半にわたり「国立デザイン美術館」の創立に向けて討論が交わされた。

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 初の公開シンポジウムに登壇したのは、代表者の三宅一生氏と青柳正規氏をはじめ、佐藤卓氏、深澤直人氏、皆川明氏、そしてデザインエンジニアの田川欣哉氏、アーティストの鈴木康広氏と関口光太郎氏、建築家の工藤和美氏の9人。会場には約700人の一般観覧を集め、またUSTREAM(ユーストリーム)を通じて映像配信を行った。「デザインとは何か」「国立デザイン美術館の意義」「実現に向けて必要なこと」などをテーマに討論。三宅氏は「人がいればデザインがある。決してデザイナーが作るものだけがデザインじゃない。古くからの手仕事など失われかけているものを今こそ守らなければ日本は沈没してしまう」と危機感を強調し、青柳氏は「デザインは社会や文化を作ってきた原点。アーカイブを残すことは国として意味がある。多くの力で必ず実現させたい」と宣言した。

 「国立デザイン美術館」の開設に向けて青柳氏は「最低5年は必要」とし、サポーターの募集や各種広報活動、そして議員連盟などを通じて具体的に進める計画を説明。今後も数回のシンポジウムを重ね、また2013年10月には「21_21 DESIGN SIGHT」で「デザインミュージアムジャパン展(仮称)」の開催が予定されているという。

■国立デザイン美術館をつくる会
 http://www.designmuseum.jp/