トップリーグに負けず劣らず、熱い戦いを繰り広げているのが大学ラグビーだ。こちらは、11月18日に開幕した全国大学選手権の出場権・枠を賭け、熾烈な争いが行なわれている。「早慶戦」や「早明戦」など、歴史や伝統の点では、むしろトップリーグ以上のファン層を獲得しているといえよう。

 現在、日本には主要な大学ラグビーのリーグが3つ存在する。関東ラグビーフットボール協会に加盟する大学の「対抗戦」グループと「リーグ戦」グループ。それに、関西ラグビーフットボール協会に所属する大学の関西大学リーグ戦である。

 近年の大学ラグビー界には大きく2つの特徴がある。1つは「東高西低」の傾向が強くなっていること、そしてもう1つは、各団体の勢力図が大きく塗り替えられつつあるということだ。

 ラグビージャーナリストの村上晃一氏は、大学ラグビーのポイントは、「人材」であると語る。
 
「大学ラグビーで勝てるかどうかは、何よりもいかにいい人材を確保できるか。あれだけ覇権を誇った関東学院大が2007年の部員による不祥事を機に、今年は大学選手権の出場を逃すほど凋落したことにも、それは顕著です。逆にそうした浮き沈みが、強豪校を弱小とされたチームが負かす面白みにも繋がっている。

 また、『早慶戦』、『早明戦』に象徴される大学チームの持つストーリーを知れば知るほど楽しめます。だからこそ、帝京のような新興勢力に、早稲田、明治、慶応が伝統校のプライドをかけて必死で挑む姿にファンはロマンを感じるのです」

※週刊ポスト2012年12月7日号