これかわ ぎんぞう/1897年生まれ。幼少時から実業家を目指すが、昭和恐慌を機に経済を猛勉強して株式投資をスタート。巨額の利益を得るも、ほとんどを奨学財団に寄付。1992年没【イラスト/南後卓矢】

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強い意志により長寿さえ実現させた

 是川銀蔵の生涯は実に痛快だ。事業でも投資でも、さまざまな障害を知恵と勇気で乗り越えて、ことごとく望みを叶えていった。その人生は満足感に満ちたものであったようだ。

 是川がなぜそのような人生を送ることができたのか。それは、第一に意志の強さによる。例えば、95歳という長寿についてもそうだ。

 20歳代で肺結核のため療養生活を送った是川は、「人間の命とはなんだろう。なぜ早く死んだり、遅く死んだりするのだろう」ということに興味を持つ。そして、本や資料を読みあさり「人間の生命は自然の法則に従って生活すれば百年以上健康に生きられる」という結論を得る。

 ではなぜ普通は70歳〜80歳で死ぬのか。それは、飲み過ぎ食べ過ぎなど贅沢な生活により、人間が本来持つ生命力が衰えてしまっているからだ。そう、生命力こそ人間が健康的にいきいき生きるために必要なものなのだ。そこで是川は菜食中心の自然に近い食生活に切り替えた。また、夜遊びは一切しないと決めた。そして、実際に百歳近くまで健康的な人生を全うしたのだ。

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