8月1日のウォール・ストリート・ジャーナル日本版「株式は死につつある、債券投資も難しい=PIMCOグロース氏」という記事で、資産運用会社・米国ピムコの共同創業者で共同CIO(最高投資責任者)であるビル・グロース氏は「株式は上昇するという投資家の印象は過去のものとなった」と述べているようです。しかし、米国はリーマン・ショック以後、膨大な量のドルをバラ撒いています。そのため大変な過剰流動性がもたらされている現況においては時間の問題でインフレになっていくと思われ、私自身の経験から言うと、どこかの時点で必ず株価は上昇していくと考えています。

北尾吉孝(きたお・よしたか)

SBIホールディングスの代表取締役執行役員社長

1951年、兵庫県生まれ。74年、慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。78年、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。野村證券で事業法人三部長等を経たのち、95年にソフトバンク入社、常務取締役。99年、ソフトバンク・ファイナンス社長。現在、インターネット総合金融グループを形成するSBIホールディングスの代表取締役執行役員社長。『何のために働くのか』(致知出版社)など著書多数。「face book」にてブログを執筆中。

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この記事は「WEBネットマネー2012年12月号」に掲載されたものです。