登録ヘルパーの山本敦子さん(66歳)。取材を受けてくれたこの日は、利用者宅での仕事を終えたばかりだった

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 連載第13回は、介護の現場で精神・肉体を酷使ながら働く、60代のベテランヘルパーを紹介しよう。労働条件は決してよくはないが、楽しみながら仕事に取り組む姿からは、シュリンクに負けない職人魂を感じる。

 あなたは、生き残ることができるか?

今回のシュリンク業界―介護ヘルパー

 本格的な高齢化社会の到来に伴い、介護業界の規模は5兆9000億円前後にまで拡大している。2000年には介護保険制度が始まり、この業界にも「利益追求」の意識が浸透し始め、民間企業も市場に参入、熾烈な競争が行なわれている。
 
 その最前線で介護に関わる職業の1つが、ヘルパー。今回取り上げる登録ヘルパーは、ヘルパーステーションや訪問看護事業所などに登録し、そこからの連絡を受けて利用者の自宅に出向き、介護サービスをする。しかし賃金が低く、過酷な肉体労働だと指摘する声もある。激務に耐えられずに辞めていく人も少なくない。

 2025年には介護職は約255万人ほどになり、2008年時点の2倍近くになると言われているが、最前線で働く人々の労働条件の改善が叫ばれている。

訪問介護の登録ヘルパーが語る
「うんちまみれでもかわいい老人」

「うんちがくさい、汚い、と思ったらできませんよ。うんちまみれの部屋に行くときもあるんだから……」

 都内西部に住む、登録ヘルパーの山本敦子さん(仮名・66歳)は、目を細めて優しそうな笑顔で話す。白髪が目立つが、顔の表情ははつらつとしている。実年齢より15歳ほどは若く見える。

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