※イメージ画像 photo by javasmile from flickr

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 台湾で有名女性タレントら数十人が昏睡レイプに遭い、セックス映像がネット流出するという事件が発生し、世間の関心を集めている。今月6日、台湾地検は28人の女性に対する強姦や強制わいせつ、プライバシー侵害など計45の罪で台北市在住の財閥御曹司ジャスティン・リー(李宗瑞=26)を起訴した。同一犯による性的暴行事件での被害者数としては台湾史上最多で、求刑は合算段階で懲役209年にのぼったが、有期刑上限の懲役30年が求刑された。

 事件が発覚したのは昨年の7月。姉妹タレントの妹が「姉が性的暴行を受けた」としてリー被告を告訴したことだった。当時、リー容疑者は犯行を否認して合意の上の行為だったと主張し、立件は見送られた。ところが、その後の捜査で暴行の様子を収めたセックスビデオの存在が浮上。その映像には60人以上の女性芸能人やモデルらが登場し、リー被告が身体の自由がきかない状態の彼女たちを強姦している場面が映されていた。

 現地報道によると、リー被告はナイトクラブで狙った女性を酔わせ、泥酔状態になった相手を「死体担ぎ」して自宅に持ち帰るのが常套手段だった。そこで薬物入りの水を飲ませ、身体の自由を奪ってしまうという。実際、セックスビデオに収められた女性たちは嫌がって必死に抵抗しようとしているが、全く身体が動かないようだった。ある女性タレントのハメ撮りシーンでは、カメラを何とか奪い取ろうとするも、抵抗むなしく犯され続けるという悲惨な映像が記録されている。

 被害に気付いた女性がリー被告に抗議すると「死にたいのか。身辺に気をつけろ」などと脅迫され、なかには警察から事情を聴くまで被害に遭ったことに気付かなかった女性もいたという。

 これが動かぬ証拠となってリー被告は御用。実際は60人以上が被害に遭っていたようだが、最終的に被害が特定された30人のうち28人が告訴に踏み切った。半数以上の被害が特定されなかったウラには、被害者に女優やタレントが十数人もおり、被害を認めれば芸能生命の危機に陥ってしまうという背景があった。被害を認めずに「なかったこと」にした方がいいという判断だ。

 ところが、警察が押収したはずのセックスビデオや画像のデータがなぜかネット流出。リー被告はセックスビデオを友人たちに自慢していたそうだが、そこから流出した可能性も指摘されている。この流出は台湾芸能界を震撼させており、被害者の一人として特定されたモデルで女優のマギー・ウーはドラマの出演シーンをカットされるという事態に。マギーは過去に半年間にわたってリー被告と交際していたこともあり、著しいイメージダウンに見舞われている。

 また、人気アイドルで女優のアンバー・アン(27)や“美乳女優”と呼ばれるケリー・リン(37)に似た女性も流出画像に写っており、彼女たちは「悪質な合成写真だ」などと否定に追われている。さらに、リー容疑者は派手な交際で知られており、美人アナウンサーやモデルら多くの女性の名前が取りざたされ、事件の影響は収まる気配がない。08年に中国の人気俳優エディソン・チャンが人気女優らとのハメ撮り画像を流出させた騒動があったが、それ以上の衝撃となっている。

 わが国でもたびたび芸能人のベッドイン写真などが流出しているだけに、日本の芸能界も他人事では済ませられない事件といえるだろう。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)