いろいろあるゾ、世界のくし焼き料理!



日本のくし焼き料理といえば、焼き鳥やうなぎのかば焼きがまず浮かびますよね。さて世界各地にも、こうしたくしに刺して焼いた料理がたくさんあるのです。今回は、世界各国で食されているくし焼き料理たちを紹介します。



●シシカバブ(トルコ)

切った羊肉、牛肉、鶏肉などをくしに刺して焼くトルコの代表的なくし焼き料理。日本にも専門店などが多くあるので、おなじみですよね。よく目にするシシカバブは日本の焼き鳥などとほぼ同じサイズですが、トルコのクチャ県という所では1メートルもの長さのくしに刺して焼くのだそうです。ものすごい光景でしょうね(笑)。





●スブラキ(ギリシャ)

焼き鳥やシシカバブと同じく一口大に切ったお肉をくし焼きにしたギリシャの肉料理です。使われるのは主に羊肉。駅の売店や車内販売でも売られている非常にポピュラーな料理で、ファストフードの1つだそうです。



●ギロス(ギリシャ)

薄切り肉を何枚も重ねて棒に刺し、ゆっくりと火であぶるギリシャのくし焼き料理。焼けた部分の肉をそぎ落として、ピタと呼ばれるパンに野菜などとともに挟んで(ギロピタという料理だそうです)食べます。トルコのドネルケバブに非常によく似た料理です。



●チェヴァプチチ(ブルガリア、セルビア)

小さく切った肉をくしに刺して焼いた南東ヨーロッパの伝統料理です。ブルガリアやセルビアなどでは国民食とされています。焼いたお肉はそのまま食べたり、ギリシャのギロピタのようにパンに挟んで食べるとのこと。



●シャシリク(ロシア)

さまざまな種類の肉や、チョウザメなどの魚をくし焼きにしたロシアの料理です。ロシアだけでなく、ウクライナなどでも愛されているファストフード。ケバブが旧ソ連地域に広がり、シャシリクになったそうです。



●サテー(東南アジア諸国)

東南アジア諸国ではくし焼き料理のことを「サテ」と言います。一口大に切ったお肉を香辛料につけ炭火でじっくりと焼きます。食べ方は、ピーナツソースにつけたり、カレーにつけて食べたり地域によってさまざま。焼き鳥そっくりですが、起源はアラビア料理なのだとか。さらに語源はステーキを意味する「steak」と言われています。なんだか異文化交流な料理ですね。



●アンティクーチョ(ペルー、チリなど)

南米でも、特にアンデス地域で食べられるくし焼き料理。タレに漬け込んだ肉をくしに刺し、炭火で焼きます。牛の心臓を使ったものが一番ポピュラーなのだとか。アンティクーチョの語源はanti uchu(アンデスのごった煮)から来ているとされており、なぜごった煮からくし焼きになったのかは謎。



●シュラスコ(ブラジル)

さまざまな種類の肉をくしに刺して焼く、ブラジルの伝統的なくし焼き肉料理。焼けた肉はウエイターがくしごと持ってきて、好きなだけ切り分けてくれます。日本にも専門店が数多く存在し、非常に人気ですよね。ちなみにスペインでは同様の料理をアサードと言います。



●ガトー・ア・ラ・ブロッシュ

フランスのガスコーニュ地方の伝統的なくし焼きのお菓子。生地を円すい状の棒に少しずつまとわせながら焼くため、バームクーヘンを円すい状にしたような形になります。ちなみにブロッシュとは、「くし焼き」という意味だそうな。



以上、世界のくし焼き料理たちでした。食材をくしに刺して焼くというシンプルな料理だけあって、やはり世界各地に存在するようです。国や地域によってさまざまな呼ばれ方があるのが面白いですね。



(貫井康徳@dcp)