さかもと未明さんの乗り物マナー騒動に思う。「乗り物で、赤ちゃんが泣かない国もある」

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雑誌「Voice」に掲載されたコラム「再生JALの心意気」をきっかけに、飛行機の搭乗マナーを巡って物議を醸しているマンガ家のさかもと未明さん(47歳)。先日はブログに「警察に自首してきた」と投稿し、さらなる話題をさらっています。

この騒動に対して「公共の乗り物に子どもを乗せるのがさらに怖くなった」とか、「やはり泣くような赤ん坊を電車に乗せないでほしい」とか、多くの人が様々な感想を持ったと思います。

そのすべての人に読んでほしい内容をmixi日記に載せている方がいました。多くの人がこの日記を読むことで、日本が一歩ステキな国になるのではないかと思いましたので、執筆者のミタイーさんの許可を得て編集し、皆さんに紹介します。

**ミタイーさんの日記**************************

「乗り物で、赤ちゃんが泣かない国もあると知った旅」

あるイスラムの国で長距離バスに乗ることになった。 乗客に中に乳飲み子を抱えた若い母親とお婆さんが乗って来た。 「あんなに小さいから、絶対に泣かれるだろうな」と私は思った。

バスはほとんど満員だったが、しばらくすると乗っている人(特に男性)が、代わる代わる愛おしそうに、赤ちゃんのお守りをするのでビックリ! お母さんを見ると、安心しきって皆に赤ちゃんを任せている。 日本では絶対に考えられないことだ。

髭の生えた強面の男性が、いろんな顏をして赤ちゃんをあやしているのは、ちょっとユーモラスでもあった。そして5時間程の長旅に、赤ちゃんは全く泣かなかった。皆のお守りで泣く暇もなかったのだろう。

私は頭をぶん殴られた様な気がした。

そのイスラムの国とはトルコのこと。トルコではどの男性も(若者も)家では子どもの面倒をよく見ているのだろう。赤ちゃんをあやすテクを沢山持っていたので、そう思った。そして、乗り物に赤ちゃんが乗って来た時に、「騒がれたら嫌だな」という空気が車内に流れず、赤ちゃんを見て皆が幸せそうな顔になった。だから、お母さんが全然緊張しなかった。

日本では、その日出会ったばかりのしゃべったこともない他人の男性に、自分の赤ちゃんを抱かせる母親はいないだろう。核家族で育った赤ちゃんは、知らない男性に抱かれれば、パニックを起こすかもしれない。

その後トルコで、何回も赤ちゃんと一緒に飛行機やバスに乗ったが、一度も泣き声で困らず、泣き声すら聞いたことがなかった。この国で子育てをしたら子どもも母親も幸せだろうなって思った。

赤ちゃんは、母親の気持ちを読む天才だ。乗り物に乗った時、「赤ちゃんが泣かないか……。他の人に文句を言われないか……。」と母親が不安で緊張すれば、肌を通して赤ちゃんも当然不安になる。

ましてや面と向かって文句を言う人がいたら、そのお母さんはパニックに陥るから、赤ちゃんは泣きわめくに決まっている……。

そんな時、「大変ねぇ〜」と、周りの人が言ってあげられたら、機内、車内の雰囲気も違うだろう。言葉にするには勇気がいるのもわかるのだが……。

さかもと未明さんが美学を持った発言者という自負を持っているなら、その責任において、ギスギスした世の中を少しでも良い方向に持っていっていただきたいものだ。

トルコ旅行後、私は赤ちゃん連れのお母さんに注意を払うようになった。時には手伝ったりする。最初はお母さんもビックリする。そんなお母さんの様子を見ると、お母さんたちがいかに緊張し、構えて子育てをしているのかが伝わって来る。

少しでも、皆がトルコの人々のように子どもに対して接していけば、美学の発言者のような主張が主流にならず、若い人が安心して子どもを産み育てられる社会になるのでは、と思った。

**日記終わり***************************

いかがでしょうか。トルコ人が赤ちゃん好きであるということは、多くの人がブログなどに書いています。すべての人に赤ちゃん好きになれと強要するわけにはいきせんが、トルコ人から学ぶことはありますよね。皆で子どもを乗り物で泣かせないようにできたらステキですね。

(文、編集:FelixSayaka)

日記部分執筆者:ミタイーさん
写真:flickr(Caitlinator)