直木賞作家・道尾秀介の代表作を映画化した『カラスの親指』。
(C) 道尾秀介・講談社 / 2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ

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明日から三連休の方も多い今週、土曜日は全国的に雨という予報も。アウトドアはちょっぴり難しそうですが、その代わりに映画館で楽しいひとときを過ごすのはいかがでしょう? 今回は、出演する“俳優”目線でご紹介します。

“堺雅人”を観る! 『その夜の侍』


現在ドラマ「 大奥 〜誕生〜 [有功・家光篇]」に出演し、来月22日公開の「大奥 〜永遠〜 [右衛門佐・綱吉篇]」にも主演する堺雅人が、復讐(ふくしゅう)に燃える男を熱演する『その夜の侍』。ひき逃げ事件の犠牲になった妻の復讐(ふくしゅう)に燃える男が、粗野で乱暴な犯人(山田孝之)に犯行に及ぼうとするまでを描いたヒューマンドラマで、赤堀雅秋監督は、本作で日本で唯一の新人監督賞“新藤兼人賞”を蜷川実花監督と共に受賞。
他にも、新井浩文、綾野剛、田口トモロヲらが出演し、人間の弱さや狂気、哀しみをフイルムに徹底的に焼付けている。主演の堺雅人は、「鍵泥棒のメソッド」(9月公開)で見せたダメ役者とは全く違う、一瞬彼だとわからないくらい地味な佇まい。なのに強烈な印象を残す所がさすが。本作を見た後、来月公開の『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉偏]』を鑑賞すると、そのギャップに驚く方も多そう。

■ 『その夜の侍』現在公開中

“クリント・イーストウッド”を観る! 『人生の特等席』


男性ファンはもちろん、意外と女性ファンも多いクリント・イーストウッド。80歳を超えても、これほど世界から“カッコいい”と憧れられる監督・俳優は少ないかも!? そんな彼が『グラン・トリノ』以来4年ぶりの主演作となる心温まるヒューマンストーリー。年老いたメジャーリーグのスカウトマンの父親の仕事の旅に、幼少時代の思い出から父との間に壁がある娘が同行することから、2人の新たな人生が始まる。

“引退”を迫られる役柄のイースウッドだけに“老い”を感じさせるシーンも多いが、それでも葉巻を吸う姿、お酒の飲み方、何かととにかく“渋カッコいい”。

30代、仕事だけに情熱を注いでいた彼女がふと立ち止まる娘(エイミー・アダムス(『魔法にかけられて』))の生き方は、女性として考えさせられる所が多いかも。

■ 『人生の特等席』 11月23日(金)公開

“阿部寛”を観る! 『カラスの親指』


今年は“テルマエ・ロマエ”旋風が吹き荒れたと言っても過言ではないほど、阿部寛さんの(濃い)顔が改めて世に広まった年、そんな彼が「自分の代表作になる」と太鼓判を押したのが、直木賞作家・道尾秀介の代表作を映画化した『カラスの親指』。

ふとしたキッカケから転落人生を歩み始めた詐欺師タケ(阿部寛)と弟分のテツ(村上ジョージ)の元に、不幸な生い立ちを背負った美人姉妹と1人の青年が転がり込んでくる。奇妙な共同生活をスタートさせた彼らだったが、ある事件をキッカケに現状を打破する壮大なプロジェクトを企てることに……。

主演の阿部寛は、プライベートでもお父さんになったせいかか、共同生活を共にする美人姉妹(石原さとみ、能年玲奈)への眼差しに父性を感じさせ、タケの人間性が本作をより魅力的なものに。そして予期せぬストーリー展開、筆者もまんまと騙されました……。

■ 『カラスの親指』 11月23日(金)公開

“ダニエル・クレイグ”を観る! 『ドリームハウス』


ダニエル・グレイグといえば、公開が待ち遠しい『007』シリーズのジェームス・ボンド。毎回、そのセクシーな佇まいにうっとりしてしまう彼が挑戦したのが、『父の祈りを』などの名匠ジム・シェリダンが放つスリラー。これがかなりの評判。

郊外のお屋敷に移り住んだのをきっかけに頻発する奇怪な事件から妻子を守ろうとする男の姿と、その果てに待ち受ける驚がくの事実が明らかになってゆく様が描かれる。本作でのダニエルの演技が、ネタバレになるので具体的に言えませんが、「すごい……」と溜息をもらす人多数。共演には妻役に『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズ、『21グラム』のナオミ・ワッツが謎めいた近所の住人を演じるという実力派が揃っています。しかも、本作の共演がキッカケで、ダニエルとレイチェル・ワイズが何と結婚! 作品はスリラーですが、プライベートはハッピーエンドという演技も縁起もいい作品です。

■ 『ドリームハウス』 11月23日(金)公開

以上、魅力的な俳優が新たな役に挑む話題作をご紹介しました。スクリーンだと、彼が見せる演技の迫力はテレビサイズとは大違い。彼らの魅力と共に作品から予期せぬ感動がもらえるかも? ぜひ、週末の作品選びの参考にしてみてくださいね。
(mic)