22日のヨーロッパリーグ(EL)・グループリーグ第5節で、ルビン・カザンと敵地で対戦するインテルは、大幅なローテーションをするだろう。それは招集メンバー発表からすでに分かっていたことだ。すでに決勝トーナメント進出を決めていること、そしてケガが続いていることからの選択だろう。

アンドレア・ストラマッチョーニ監督も前日会見で、「ELの最初のステージで変更が選択だったとしたら、今はそれが必要なこととなっている。明日は勝負するよ。もちろん、ベスト32以降でこうやってたくさんの変更をするのはもっと難しいだろうね。チームのまとまりが重みを持つからだ」と認めている。

つまり、控えやプリマヴェーラの若手を欧州の舞台で試すのは、あと2回ということになる。

「有名な選手たちが全員いるわけではないが、私はウチの若手やほかの選手たちが明日の試合でうまくやってくれると確信している。長友(佑都)? 彼は招集していない。私がミラノに残すことを選んだ。最近の彼は移動が多かったからだ。ただ、今日は練習しているよ。(アントニオ・)カッサーノも同じだ。ここには、明日の試合に向けて準備を整えた21歳以下の選手が10名いる。彼らの一部がプレーするのは確かだ」

「インテルはとても大変な緊急事態に直面しており、最も経験あるセンターの3人が不在だったり、MFを5人欠く中で多くの試合を戦ってきた。我々は常に自分たちの特長を維持し、アイデンティティーを失うことがなかった。ルビン戦は下部組織の仕事にとっても重要な試合となる」

ローテーションをするとはいえ、インテルは勝つために試合へと臨む。

「ルビンには大きな敬意を払っているし、素晴らしいチームであることは分かっている。だが、我々は勝利だけを目指して戦うよ。両チームがすでに決勝トーナメント進出を決めているから、素晴らしい試合ができるだろう」

また、ストラマッチョーニ監督はルビンのグルバン・ベルディエフ監督について、「ヨーロッパ最高の指揮官の一人だ。あまり騒がれないが、私は彼の試合をたくさん見た。ミラノでの試合のように、我々を苦しめてくるだろう。素晴らしいスペクタクルが見られるだろうね」と称えている。