ジョン・マカフィー「実はずっと自宅にいるけど?」と告白、再捜索するも見つからず

写真拡大


実は今の生活を楽しんでる?

殺人容疑で指名手配されているマカフィー創業者のジョン・マカフィーは、これまで居場所を明らかにせずに米国のマスコミと連絡をとってきました。が、先週金曜日(16日)に突然居場所を明らかにしたと思ったら、その場所がなんと自宅。マカフィーは電話インタビューで「実は逃げてなんかいなかった、自宅に隠れてただけなんだ。」と語りました。これまでの電話も、自宅からかけていたのだと。


「私は、大体いつもの場所にいる。自宅の敷地内にね。」

ジョン・マカフィーがこの告白をしたのは、彼のニュースが世界中をかけめぐった1週間の終わりのことでした。彼は報道陣をだます面白さを自慢していました。異なる情報をあちこちの報道陣にちょっとずつ与えることで、ニュースをコントロールしていました。報道陣の多くは彼の自宅前にキャンプしながら彼からの連絡を受けていましたが、彼がその中にいるとはまったく気づきもしませんでした。

でも近所の人にとっては、ジョン・マカフィーが今もそこにいるといってもそれほど驚きではないのかもしれません。「もしどこにいるか当てろっていうなら、家にいると思います。」水曜日にある隣人が私に言っていました。「彼は本当にメディアたらしです。楽しんでいるんでしょうね。」

マカフィーはその敷地をベリーズに移住した2008年に購入し、そこにいくつもの離れを建てました。その離れの少なくともひとつに、外からわかりづらいシェルターセーフルームのようなものがあると思われます。地元警察は指名手配後にマカフィー邸を捜索したのですが、本人を発見できなかったそうです。コロラド州のマカフィー邸に住んだことのある人物は、彼はその敷地にもシェルターを建てていたと言っています。

ベリーズの島・アンバーグリス・キーにあるマカフィーの自宅はメキシコから50マイル(約80km)も離れておらず、ボートで国境を越えるのも可能と思われます。でもマカフィーの行動から、彼はそれほど遠くに行っていないことがうかがえました。まず彼のニュースが流れるやいなや、彼はWired誌のジョシュア・デイヴィス記者と頻繁に連絡を取り始め、そこから彼の奇妙な主張が未確認のまま公にされていきました。数日後には他の報道機関とも連絡を取るようになり、インターネットの掲示板にもポストし始めました。コミュニケーションがとぎれないことから、移動中ではなかったことが考えられます。さらに彼はブログも始めています。こんな風に切れ目なくコミュニケーションが可能ということは、彼がたとえば中米でロバに乗っている、とかじゃないことを意味します。

アンバーグリス・キーは細長い島で、10マイル(約16km)ほどのビーチ沿いに人々が暮らしています。車でちょっと行けば縦断できる距離です。マカフィーがここを誰にも気付かれずに通るのは難しかったでしょうし、ボートではなおさらです。さらに彼は、その奇妙な行動によって同じ国外生活者からも恐れられ、忌み嫌われるようになっていました。彼はすぐに一般人に溶け込めるような人物ではありませんでした。あやしげなバスソルトにはまるような彼にとって、あてもなく逃げまわるよりは家でくつろぐ方が良いに違いありません。少なくともガールフレンドひとりは報道後の1週間も敷地内にとどまっているし、使用人も引き続き仕事をしに来ていると報道されています。

その後ベリーズ警察の広報担当のラファエル・マルティネス氏に聞いたところ、サン・ペドロの警察官がアンバーグリス・キーのマカフィー邸を訪れましたが、「誰もいなかった」そうです。「振り出しに戻りました。」マルティネス氏は言いました。


※本稿は、今年4月に中米のマカフィー氏の自宅を訪れた科学ジャーナリスト、ジェフ・ワイズ記者のゲスト寄稿です。

Jeff Wise(原文/miho)