偽たけしさんが絶賛した「キルミーベイベー」 (C)カヅホ・芳文社/キルミーベイベー製作委員会

写真拡大

「こないだよ、軍団の若い衆集めて『暇だから何か面白いDVD持って来い』って言ったのよ。そうしたら、そいつらの持ってきたDVDってのがほとんどアニメだったんだから本当参っちゃったよ。(中略)まぁ、今のアニメってのは凄いね。おいらが子供の頃見てたアニメなんかよりも、よく言えばずっと進歩してる」
「おいらが映画を作るときってのは、作品に何らかのメッセージを詰め込んで、見てくれた人たちにいろいろ考えさせたいって思ってやっているの。(中略)ところが、今のアニメをちょっと見た限りだと、今のアニメには何のメッセージも、悪ければ内容すら詰まってない。ただ単にマンガの原作をなぞってばっかりで、何の内容もないんだよね。あるのは笑えないお色気と無意味なグロテスク描写くらい」

なぜか「キルミーベイベー」を絶賛する偽たけし

ここまで読んで「ビートたけしがアニメ批判?」と憤慨した方、どうか落ち着いてほしい。実はたけしさんの文体を模写して2ちゃんねるの野球関連掲示板「なんでも実況J」に2012年10月23日書き込まれた「ネタ」投稿なのだ。元ネタがあるかは不明だが、「おいらもアニメばっかり見てるわけじゃないから、あんまり厳しいこと言えないけど、今の子たちはこういう作品が面白いのかなぁって不安になってきちゃう」なんてあたり、いかにもたけしさんが言いそうなくだりだ。

この書き込みはさらになぜか、2012年1〜3月に放映された深夜アニメ「キルミーベイベー」を絶賛する方向に向かっていく。女子高生・折部やすなと殺し屋の少女・ソーニャらの日常をひたすらゆるく描いた同作は、決して「大人気」という作品ではない。むしろ、DVDの売り上げの少なさがネタにされるくらいだ。が、そのゆるさには局所的な人気があり、ことに書き込みがあった「なんでも実況J」では、(野球とはなんの関係もないにもかかわらず)やたらにファンが多い。

「感服すると同時にキモさが拭えない」

そんな「マイナー」な作品を、なぜかたけしさん(偽)が絶賛するというのが、この書き込みの面白いところで、

「でも、そんな今のアニメを見てきた中で、唯一「キルミーベイベー」ってアニメには、いろいろ学ばせてもらったところがあるんだよね。おいらも初めのうちはつまんねえつまんねえって言いながら見てたんだけど、だんだんとそのつまらなさが癖になってくる。もうこうなったら後は夢中」
「『キルミーベイベー』ってのは普通の女子高生が同じクラスの殺し屋や忍者と仲良くなるっていうギャップを『非日常』としてうまいこと笑いに変えている。おいらも昔は、タケちゃんマンとか鞍馬天狗の格好でズームイン!朝に乗り込んだことあったけど、ああいう行動も、すべて普通の空間であえてバカなことをやることで笑いを生み出そうとやってるわけだ」

「偽たけし」のこの書き込みに、2ちゃんねらーからは、

「本当に言ってそうでワロタ」
「やっぱりキルミーベイベーはわかる人には面白い、はっきりわかんだね」
「キルミーへの愛情とたけしへの観察力に感服すると同時にキモさが拭えない」

と呆れ交じりの称賛が相次いだ。