シンガーソングライターにきく 歌声をうまくだすためにやっていること




ライブハウスからフェスまで、ステージに立つボーカルの歌声ってやっぱり上手! 筆者もカラオケで好きなバンドの曲をうまく歌おうとするのですが、なかなか難しいものです。ということで、メジャーシーンでCDを出したこともある現役シンガーソングライターに、うまく歌声をだすためにやっているトレーニングや小技を聞いてみました。





■歌う直前にマッサージ! からだをやわらかくしよう

――ライブでうまく歌うために、ライブ前や日常生活でおこなっていることはありますか?



ライブ前におこなっていることは、やっぱりストレッチです。首をまわしたり、のど・あごまわりを指圧マッサージしたりします。また、のど周辺だけじゃなく、海藻みたいに全身をゆらして、しっかり体全体を柔らかくすると効果的。声はのどを震わせて出すものですが、いざちゃんと歌うとなれば、体の重心は腹、腰といった低いところへもっていくので、全身をやわらかくしておくことが大切なんです。



――体をやわらかくすると、どうしてうまく歌声がだせるのでしょうか?



声帯をうまくコントロールできるようになるからです。スポーツ選手が試合で体を思いどおりに動かすために、全身ストレッチをするのとよく似ています。ギターやピアノが、どこを触ればどの音がでるか視覚的にわかるのと違って、声帯はいわば音階が視覚化されてない楽器なんです。声帯をやわらかくすることで、思いどおりの音程を出す感覚がつかみやすくなります。



■筋トレも効果あり?

――普段からおこなっているトレーニングはどういったものですか?



先ほども話したように体がやわらかいほうがいいので、ライブやレコーディングの有無にかかわらず普段から全身ストレッチしています。あとは、もちろん腹筋運動も。



――おなかを鍛えておくことで、力強く声をだすことができる、といった感じでしょうか?



いえ、むしろ「力をぬくため」に鍛えています。おなかから声をだそうとしたときに、筋肉が足りなくて変に力んでしまうと、のどなどのほかの部位も固まっちゃいます。筋肉をつけておくことで力をぬいて歌えるようにして、体のやわらかさを保つようにしましょう。



■歌うときの飲みものはどれがいい?



――「ライブ前にテキーラをショットで飲んで、のどの調子をよくする」という話を聞いたことがあるのですが?



うーん、効果は人それぞれだと思います。お酒をのむとリラックスして声に張りがでる人もいますけど、アルコールをとると呼吸の回数が増えてのどがカラカラになりやすいので……・。ちょっと間違えると正しい声色がだせなくなってしまいますので、私の場合はお酒は控えてます。



――のどのうるおいを保つために水分は欠かせないと思うのですが、ライブ中は何を飲んでいますか?



飲みものに糖分がはいっていると、のどに絡んでしまうことがあるので、万全でいくなら水がいいですね。牛乳といった乳成分がはいったものも、のどに絡んでしまう可能性があります。炭酸飲料は、げっぷが怖いですし……。単純にのどをうるおわすのなら、何も入っていない水が一番です。



――ありがとうございました。





ボイストレーニングと聞くと本格的な感じがして身構えてしまいますが、ストレッチや筋トレだったらすぐに始められます。日常的なトレーニングだけじゃなく、歌う前に体をやわらかくするだけでも効果は期待できそう。カラオケ前の5分間で、ステージ上のボーカルたちに少しでも近づけるのなら、試してみる価値はあるかも!



(黒木貴啓+プレスラボ)