ジム・ロジャーズのシンガポールの自宅。外交官などが住むシンガポール屈指の高級住宅地の一角。シンガポールは借りる方が割安、と賃貸生活をしている  撮影/和田佳久

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ザイ・オンライン編集部は約4年6カ月ぶりに世界的投資家ジム・ロジャーズのシンガポールの自宅を訪れた。4年前には、サービスアパートだった彼の住まいは、今は近郊の高級住宅街の一軒家となっていた。今回から2回にわたって、ザイ・オンラインの独占インタビューによる、ジム・ロジャーズの2013年の世界経済予測、そして投資戦略を掲載する。

[参考記事]

●投資家ジム・ロジャーズが語った2012年の欧州債務問題、日本株の行方
●中国、インド、ブラジル、金…。投資家ジム・ロジャーズが最も強気な投資先は?

経済危機が再び起こる、その時こそがチャンスだ   

──大統領選は接戦に白熱しましたが、ついにオバマが再選しました。これからのアメリカ経済はどうなるのでしょうか。

 オバマ再選でアメリカの株式市場はネガティブに反応しています。それもそのはずで、オバマがまた大統領になったところでアメリカ経済は良くならないでしょう。

 アメリカ大統領なんて、オバマがなろうとロムニーになろうと、大統領の友達だけ景気が良くなるだけで国家の景気が良くなるわけじゃないですからね。

 そうなると、これから大統領の友達以外のアメリカ国民はもっと悲惨な状態に追い込まれるでしょう。

 過去から学ぶと、アメリカは大統領選挙が行われる年は必ずと言っていいほど財政支出が最大限行なわれるから、そのしわ寄せは選挙の翌年や翌々年にやってくるのです。

 過去のパターンから見ると、アメリカは選挙の為の財政支出で4年から6年周期で不況に入る。例えば、2002年、2007年と不況になってきたので、サイクル理論から言うと、次は2013年とか2014年にアメリカは不況に見舞われるはずです。

 景気サイクルで見る限り、来年、再来年にはアメリカの景気はもっと悪化するでしょうし、景気が悪化すれば、景気刺激策のために更にドル札は刷られ、債務は膨らみ続けるでしょう。政府が発表する「失業率」の数字も簡単に信じてはいけない。フードスタンプ(アメリカ版の一種の生活保護で食料品との引換券)の発行量は増え続けているのです。

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