保育士座談会! これまで出会った最強のモンスターペアレントとは




数年前から話題になっている、モンスターペアレント。子どもの通う保育施設や学校などに対して理不尽な要求をする親を意味する言葉ですが、その数は決して少なくないよう。現在3歳〜5歳の子どもたちをあずかる、保育園、幼稚園勤務の先生3人にお越しいただき、現場のリアルな話を聞いてみました!



※プライバシー保護のため、名前は伏せています。今回登場するのは、いずれも20代の保育士であるAさん、Bさん、Cさん。



■幼稚園の外でのけんかなのに……



皆さんは、勤務する保育園や幼稚園で、モンスターペアレントに遭遇したことはありますか?



Aさん「正直、モンスターペアレントの定義が定かではないので、モンスターと言えるか分かりませんが、理不尽なクレームはよく言われますね」



Bさん「私は一度、園外で別の幼稚園に通う子どもとけんかをし、けがをさせた子どもの親に、『幼稚園でちゃんと子どもの教育をしていないからだ!』と言われたことがありました」



え、幼稚園内じゃないのに?



Bさん「そうです。でも、親の言い分としては『お金を払っているのだから、子どものしつけを行うのも当然だ』と……。もちろん、普段からやってはいけないことは教えているけど、子どものしつけは親もすべきこと。それに、園外で起きたけんかなら、親がしかるのが当たり前だと思います」



Cさん「子どものしつけを幼稚園に委ねようとする親って、結構いますよね。自分の子どものしつけは自分でしなさい、と言いたくなります。絶対に言えませんけど(笑)」





■わきがで集中できない? 理不尽な言動の数々……



これまで遭遇した中で、一番やっかいだった保護者はどんな人ですか?



Aさん「運動会でビデオを撮る際、かけっこをしているレーンにまで出てきて撮影する親。危ないので注意したところ、『これを撮影しないと、将来思い出を懐かしむことができなくなる。その責任を負えますか!?』って……(笑)」



Bさん「親御さんの中に、わきがの人がいるのですが、参観日が近くなると『わきがの○○さんが参観に来ると、子どもが集中できないので来させないでほしい』と言う親がいます。親同士でいじめをしないでほしいですね」



Cさん「子どものけんかに口出しをする親が一番やっかい。自分の子どもが『○○くんにたたかれた』と話したといい、幼稚園に怒鳴り込みに来た親がいました。相手の子ども(しかも年下)に聞いたところ、先に手を出したのはその子だったことが分かったのですが、それを聞いても『殴られたから殴り返すなんておかしい』と……。そもそも、年下に手をあげた自分の子どもを叱るべきだろ!と思ってしまいました」





■それでもやっぱり言い分を聞くことが必要?





そういった保護者に対して、対処法はあるのでしょうか?



Aさん「なかには、けんか腰で怒鳴る人もいますが、最後まで言い分をしっかり聞くことだと思います。どんな理屈でそう思ったのかを聞き、保育園側はなぜそれができないのかを説明すること。それでも主張が変わらない保護者に対しては、この保育園では望むような教育はできないのかもしれないと、やんわりと伝えた方がいいですね」



Bさん「そうそう。話を聞いてあげることって意外に大事ですよね。一概には言えませんが、理不尽なクレームを言ってくる母親の中には、育児ストレスがあったり、家庭や仕事の悩みを抱えていたりする人も。クレームの内容だけじゃなく、家庭での過ごし方などを聞いてあげて、共感してあげることも大事です」



Cさん「私は、味方を増やすことかな。できるだけ多くの保護者に『今年はいい先生だ』と思ってもらうことで、クレーマーも空気を読んで言ってこなくなるので」



ありがとうございました。



子ども以上に大変な親たち。子どもを大事に思う気持ちは理解できますが、エスカレートしすぎて、子どもが教室にいづらくなる……ということは避けたいものですね。



(山本莉会/プレスラボ)