クエンティン・タランティーノにとっての2012年は特別な年だろう。


映画『レザボアドッグス』で監督デビューしてから今年で20周年にあたり、また12月25日(火)には新作『ジャンゴ 繋がれざる者』が全米公開される(日本公開は2013年3月1日(金))。質の高い映画を20年に渡って作り上げてきたタランティーノは、『ジャンゴ...』でアカデミー賞を受賞するのではないかとも言われているが、本人は将来的に引退する可能性を示唆している。

「僕はジイさんの映画監督にはなりたくないんだよ。ある程度の年齢で退きたい。監督業は歳を重ねることで良くなっていくわけじゃない。通常、最悪の作品は最後の4作と言われている。1本の映画が全てを駄目にしちゃうのさ」

引退するには10本が丁度良い数だと考えているタランティーノ監督。あと3本(『キル・ビル』は2本で1本と計算)は作る予定だとし、「もし気持ちが変わって、新しいストーリーを考えついたらその後にカムバックしてもいいけど、10本作って引退するのはアーティストという視点で見れば問題ないと思っているよ」とコメントしている。

監督はまた以前にも引退について語っており、「映画監督はその作品によって生死が問われる。やりすぎたらアーティストとしての価値を下げてしまう。僕はある程度の年齢で引退する監督のことを尊敬しているんだ。そうすれば最後の駄作4本で自分の映画の価値を下げるようなことがないからね」と2009年に語っていた。なお、引退を明言している監督はタランティーノだけではない。『クラークス』『モール・ラッツ』のケヴィン・スミス監督は次作で引退するとしており、スティーブン・ソダーバーグ監督は既に引退状態にある(最近では新作2件に関するニュースも出ているが)。

『ジャンゴ 繋がれざる者』トレーラー映像