中国メディア・人民網は17日、中国市場で販売台数減少が続く日本車の不振の根本的な原因が「尖閣諸島問題にあるのではなく、日本車自身に技術的な優位性がなくなったからだ」とする評論記事を掲載した。(イメージ写真:「CHNSPHOT」提供。2012年2月に北京にて撮影)

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 中国メディア・人民網は17日、中国市場で販売台数減少が続く日本車の不振の根本的な原因が「尖閣諸島問題にあるのではなく、日本車自身に技術的な優位性がなくなったからだ」とする評論記事を掲載した。

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 記事は、10年前には日本車には動力系統にしろ内装の精緻さにしろ同じクラスの欧州車よりも高い次元にいたとし、ホンダの7代目アコードとフォルクスワーゲンのパサートB5という「10年前を代表する車」を挙げて説明した。

 しかし、この10年間は欧州車がレベルを高める一方で日本車は足踏み状態を続けてきたと指摘。早々に直噴エンジンとDCTを導入したパサートに対し、8代目アコードは7代目と同じ動力系統であると紹介し「技術的に欧州車より1世代劣り、燃費でも完敗」と論じた。

 そして、かつて日本車が誇っていた優位性が、中国市場ではもはや崩れてしまったとし、優位性がひとたび消えれば、中国人ユーザーはなんの躊躇(ちゅうちょ)もなく日本車から離れていくものだ、と結んだ。(編集担当:柳川俊之)(イメージ写真:「CHNSPHOT」提供。2012年2月に北京にて撮影)