18日のセリエA第13節でカリアリとホームで2−2と引き分けたインテル。終了直前、DFアンドレア・ラノッキアがペナルティーエリア内でDFダヴィデ・アストーリに倒されたものの、ジャコメッリ主審からPKが与えられなかったことを受け、クラブは試合後にかん口令を敷いた。インテルはアンドレア・ストラマッチョーニ監督が抗議で退席処分となっている。

一方、マッシモ・モラッティ会長は怒りかんかんだ。試合後すぐ、インテルのツイッターページを通じて、同会長は「すでにこういう状況を経験してきた。何年も経て、当時のようになるのは望まない」とコメント。「PKじゃなかったフリをして楽しんでいるテレビのコメンテーターたちがいるが、あれがPKじゃないのなら…」と不満をあらわにした。

ストラマッチョーニ監督は退席を命じられ、挑発的に第4審判に握手しようとしたが、スタッフに食い止められた。そのとき、テレビカメラは、スタンドにいたモラッティ会長が立ち上がり、審判に暴言を吐いていたところを映している。

モラッティ会長は「何に腹が立ったか? すべてだよ。最後には家のように大きなPKがあった。教えてくれ。ユヴェントスやアタランタとの試合はすべて我々にとって有利だったかな?」と続けた。

「この3試合、続けて我々は不当な判定を受けた。審判の姿勢により結果が出せなかった。1試合は神様のおかげでうまくいったがね。黙っていられない。過去の状況には戻りたくないんだ。今日のPKは家のように大きなものだった。冗談はよしてくれ。審判団は最低限の注意を払わなければいけない。彼らを統率する者もね。言い訳はゼロだ」

退席処分になったストラマッチョーニ監督が何と言っていたのか、モラッティ会長はこのように明かしている。

「ピッチで彼らが言っていたのは一つだけだった。『あなたたちインテルは黙っていなさい』だ。『あなたたち』だよ。インテルのことを『あなたたち』と言って、『私たち』とは誰のことなのか、知りたいね。インテルが『あなたたち』なら、誰が『私たち』なのか、説明してくれよ」

『メディアセット・プレミアム』のインタビューに応じてからも、モラッティ会長は明らかに怒っていた。

「ユヴェントス戦やアタランタ戦はすべて(判定が)我々にとって有利に働いたかい? 君らは試合を見ている。私は脇にいるが、損害を受けている。言うべきときだと思う。我々は怒っているんだ。たくらみがあるのかって? 冗談じゃない。無能ということだ。たくらみがあるなら、この上なく深刻なことだろう。我々はトーンを抑える方針を選んだ。だが、今日まで『すべてOKだ。問題ない。彼らは優秀だ』などとは言わないよ。彼らはまったく優秀じゃなかった」