サッと食事にひとかけするだけ。スパイス(香辛料)で最強ボディを手に入れられるか!?




かつて中世ヨーロッパでは、こしょう1粒は銀貨1枚もの価値がありました。今は、いろいろな香辛料が簡単に手に入ります。サッとひとかけするだけで、健康や美容に効く魔法の香辛料があったらうれしいですよね。例えば、カプサイシンがダイエットに効くと話題になったりもしましたが、実際どうなのでしょうか? 生活に役立つ効能を中心に、香辛料の専門家に取材してきました。



■さまざまな役目を持った貴重品



まずは、日本随一の香辛料メーカー、エスビー食品に取材。スパイス&ハーブマスターの伊藤景子さんにお話を聞きます。



――現在は普通にスーパーで買える香辛料ですが、昔は万能薬だったのですか?



「香辛料は主に薬用、香料、神仏祭事用、媚薬(びやく)、保存剤の役目を持った貴重品として扱われていました。インドにおけるアーユルヴェーダや東洋医学の漢方といったように、スパイスとハーブが古くから医療に使われていましたし、医学の祖と呼ばれるヒポクラテスも紀元前400年ごろにすでに400ものハーブの処方を残しているんですよ。古代エジプトではミイラ作りのための防腐剤、漢時代の中国では口臭予防などにも利用されていた記録があります」



――昔は、かなりお高かったと聞いたことがあるのですが……。



「はい、特に大航海時代前、陸路により交易が行われていたころの香辛料は金銀に匹敵する貴重品でした。こしょうやクローブ、ナツメグ、シナモンなどは、ヨーロッパの人々にとってはまさに最重要の貴重品であり、生産地の東洋は宝の島。ちなみに、アメリカ大陸に到達したコロンブスには、アメリカ大陸固有のスパイスだった唐辛子を発見したという功績があることも見逃せません」



――歴史の授業で習ったマゼランやバスコ・ダ・ガマは、香辛料の歴史からみても重要だったのですね。そういえば、昔、歴史の授業で東インド会社とか習ったの思い出しました。

古くからいろいろと使われてきた香辛料ですが、さまざまな効果が科学的にも研究されているようですね。



「古くから健康に役立つものとして受け継がれてきたので、香辛料に寄せられる期待も大きいのではないでしょうか。まだまだ未知の可能性を秘めた存在だと言えます」



香辛料の未来に期待です。魔法の香辛料を求める旅は、まだまだ続きますよ。



■万能薬だったからこそ、万人に同じ結果が出ない香辛料



今度は、養生学の大家でもある薬剤師の島内薫さんに取材です。



――香辛料は美容や健康にも効果があるのですか?



「香辛料といっても、種類も質も千差万別なのでなんとも言えません。ただ、養生学にとって、漢方を処方することは対症療法に近いです。本来は、食で健康になるのが最良であると考えます。その漢方と食品の中間にある体を刺激してくれるもの、という意味では、香辛料は美容や健康により良いと言えるでしょうね」



――おお! 魔法の香辛料に一歩近づきましたよ。どの香辛料がオススメですか? 体調別のお役立ち香辛料があれば教えてください。



「その人の体質によって異なります。例えば、ダイエットに効くと言われているカプサイシンですが、カプサイシンで発汗効果が高まったとしても、すべての人がやせるとは限りません。集中力ひとつとっても、体が温まったほうが集中力が増す人、冷えたほうが増す人、両方いますよね? それと同じで、その人のタイプによるのです」



――なるほど、その人の体質によるのですね。香辛料で健康になるのは難しいでしょうか。



「香辛料が万能薬であると言われていた歴史とも関連しているように、香辛料はその人の体に刺激を与えることによって、それぞれの人に必要なバランスをとってくれる側面もあります。例えば、シナモンなどは万能性が高いと言われています」



いろいろ試してみて、お気に入りの香辛料に出会いたいものです。シナモンなら、簡単に手に入って生活に取り入れやすいですよね。ちなみに、シナモンについて調べてみたら、ダイエットや美肌という効果もあるようでした。



シナモンをコーヒーやトーストにふりかければ、最強ボディを手に入れられるかも!? 私に合っていればいいなあ〜。また進捗を、報告できればと思います。



取材協力

エスビー食品 スパイス&ハーブマスター 伊藤景子さん

http://www.sbfoods.co.jp/

薬剤師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師 島内薫さん



(OFFICE-SANGA 臼村さおり)