エキスパートに聞く。中国で気をつけること



急激な発展と経済成長を遂げている中国。日本の企業の中にも中国に支社や支店、または工場を持っている所も多くなり、観光旅行だけでなく、ビジネスで中国に行くという人も非常に増えてきています。



さて、観光やビジネスで中国を訪れる際、気をつけなければならないこと、または持って行った方がいいものは何でしょうか? 仕事の関係で1年の半分以上は中国で過ごすという中小企業の社長さんに聞いてみました。



■慣れ親しんだ日本の物をできるだけ持っていく



――中国を訪れる際に、持って行った方がいい物はありますか?



まずは水やお茶などの日本のペットボトル飲料ですね。みなさんご存じの通り、海外の水はおなかを壊す可能性が非常に高いので、できるだけ飲み慣れた日本の飲料を持っていく事をお薦めします。あとは胃薬や風薬、頭痛薬などの日本の薬。これも現地の薬剤を使うより日本の物が合いますからね。



――なるほど。ほかにはどんな物があるといいですか?



お尻の弱い人は可能ならば携帯用のウォシュレットがあると非常に助かりますよ。現地にはウォシュレットつきのトイレなんてありませんから、お尻が弱い人は2泊3日などの短期でもかなりのダメージを受けますから(笑)。そしてポケットティッシュも持っていった方がいいですね。最近では紙のあるトイレも増えてきましたが、私が中国に行き始めた頃は紙のあるトイレはまったくありませんでした。



――確かにトイレまわりの便利さは日本と全然違うみたいですね。お尻が弱くない人でも携帯用ウォシュレットがあると良さそうです。



■人混みでは常に警戒を



――観光などで外を出歩く際に気をつけないといけないことはありますか?



現地の生水を口にしてはいけない、これが大事。飲むのはもちろん、手を洗う際などでもしぶきが口に入らないようにした方がいいでしょう。あとは店先でジュースなどを氷水につけて冷やしていたりしますが、そういった飲料を買って飲む場合にも、ペットボトルについている水が口に入らないようにした方がいいですね。



――そんなに現地の生水は強烈なんですか?



おなかの弱い人ならイチコロですよ(笑)。



――恐ろしい(笑)。



中国の水の良し悪しの問題もありますけど、海外の生水は日本人に合わないですよね。あとは……人混みでは荷物を取られないように警戒すること。いくら大きな経済成長を遂げたとはいえ、国民全員の生活水準が上がったわけではありません。やはりどこにいっても観光客を狙った泥棒はいます。持ち歩くカバンやバッグは鍵つきのものにするか、鍵がないなら体の前側にするなどした方がいいです。リュックサックも前掛けにした方が安心ですね。



――これは中国に限らずほかの国に旅行する場合でもそうですね。



ちょっとした人混みに入ると、一瞬でサイフが持っていかれたりしますからね。なので気安くしゃべりかけて来る人にも注意した方がいいです。スリなどでないにしろ、無用なトラブルに巻き込まれるリスクは極力回避するべきです。



――"安全な国"ではないという自覚を持って行動しないといけないんですね。





■3つ星ホテルでも安心せずに準備する



――ほかに現地で気をつけた方がいいことはありますか?



中国には「白酒」というお酒があります。中国では割とポピュラーなお酒の種類ですが、アルコール度数が非常に高く、物によっては50度や52度の白酒があるので、薦められても飲みすぎないように注意した方がいいです。乾杯をする際に飲むお酒でもあるので、飲む機会が多いと思われるビジネスマンは、特に注意した方がいいですね。



――宿泊施設などで気をつけることはありますか?



ホテルではとにかく日本語で対応してもらえる窓口はどこか、最初に確認した方がいいです。もしもの時に意思の疎通ができないのは致命的ですからね。また、3つ星以下のホテルでは、エアコンの温度設定ができなかったり、極端だったりと、空調がしっかりとしている所が少ないので、暑さ対策に冷却剤や防寒用の服を余分に持って行ったりするなど、対策しておくといいです。



――3つ星以下のホテルはなかなか厳しいんですね……。



バスタブがなかったり、シャワーが冷たかったりしますからね。4つ星以上のホテルじゃないと気を抜けませんね(笑)。



――なるほど、勉強になりました(笑)。





観光やビジネスで中国を訪れる際は、これらの事に注意してはいかがですか? 楽しい旅行にするためにも、少しの注意で回避できトラブルとはサヨナラしましょう!



(貫井康徳@dcp)