『政権交代とは何だったのか』(山口二郎著、岩波新書)

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2012年11月16日、衆議院が解散した。投開票は12月16日に行われる。うっかりムードに流されないために、有権者はどうすればいいのか。

「BOOKウォッチ」を展開するJ-CASTモノウォッチ編集部では、参考になりそうな本を独断で8冊ピックアップしてみた。

政権交代、果たして意義あったか

2009年の総選挙は、民主党の大勝による政権交代という結果となった。あれから3年、「民意」の決断ははたして正しかったのか。「政権交代」をタイトルにすえた本は、ここ最近だけでも多数出版されている。

2012年に発売されたものだけを見ても、慶応大教授・小林良彰氏の『政権交代 民主党政権とは何であったのか』(中公新書)を始め、経済評論家・田中直毅氏による『政権交代はなぜダメだったのか』(国際公共政策センターと共著、東洋経済新報社)、政治学者・山口二郎氏の『政権交代とは何だったのか』(岩波新書)、現役官僚らによる『「政治主導」の教訓 政権交代は何をもたらしたのか』(御厨貴編、勁草書房)など。上記4冊は、いずれもタイトルが「疑問形」になっている。鳩山由紀夫元首相も『民主党の原点―何のための政権交代だったのか』(高野孟氏との共著、花伝社)を上梓している。

野田、安倍、橋下…リーダー候補は何を語るか

また、各党党首自身の著書も、その見識、志を知る上で気になるところだ。

たとえば野田佳彦首相は、前回衆院選の直前に『民主の敵 政権交代に大義あり』(新潮新書)を刊行している。一方の安倍晋三・自民党総裁の著書といえば、2006年に刊行した『美しい国へ』(文春新書)がある。読み比べてみるのも有意義かもしれない。「第三極」の台風の目となりそうな橋下徹・大阪市長には、堺屋太一氏との共著『体制維新―大阪都』(文春新書)がある。