JR西日本、ロープを張って転落・接触事故減らす「昇降式ホーム柵」導入へ

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JR西日本はこのほど行われた11月定例社長会見にて、ホーム上の安全対策の一環として、「昇降式ホーム柵」の導入を検討していることを明らかにした。

ホームでの転落・接触事故の防止など、ホーム上の安全対策は鉄道事業者にとって大きな課題となっており、1日の利用者数10万人以上の駅において、可動式ホーム柵(ホームドア)を整備することが国土交通省の方針となっている。

しかし、JR西日本の京阪神圏の路線をはじめ、同じ路線を異なる車両形式が走行するケースは多く、形式ごとに1両あたりのドアの数も異なることから、従来型の可動式ホーム柵の導入には困難も多かった。

その解決策のひとつとして検討されることになったのが、「昇降式ホーム柵」だ。

ドアではなくロープでホームからの転落防止を図るというもので、3扉車両・4扉車両のどちらにも対応できるという。

通常はホームに設置されたポストと複数のロープで閉じられた構造だが、列車がホームへ進入し、停車すると、自動的にポストが上部へ伸び、同時にロープも列車のドアより高い位置まで上昇する。

この伸縮式の設備により、ホームから転落するリスクが減り、安全確保に役立つ。

列車の出発前にはポストとロープが下降し、乗務員が安全確認しやすいようにするとのこと。

この設備については、グループ会社とともに技術的な検討を始めている。

JR西日本では昨年度、ホームからの転落事故が6件、接触事故が8件発生。

今年度上期も接触事故が7件起きた。

同社は可動式ホーム柵のほか、新快速の通過駅を中心に線路のホーム柵を設置し、各ホームへ非常ボタンも数多く設置。

転落検知マットやCPライン、内方線付きJIS規格点字ブロックの整備など、さまざまな安全対策を実施している。