意外な掘り出し物が満載。鉄道の忘れ物市で宝物を掘りあてろ!




傘はもちろん、買ったばかりの商品など、電車には毎日いろいろな忘れ物が残されているそうです。誰も届け出なかった忘れ物は、鉄道忘れ物市で販売されています。百貨店の催事場などでも開催しているので、ご存じの方も多いでしょう。今回は、鉄道忘れ物の知られざる魅力に迫ります。鉄道忘れ物専門の販売店、鉄道忘れ物おおにしさんで、詳しくお話をうかがいました。



■一番多い商品は傘!



「店頭に出している商品で一番多いのは『傘』だと思います。中には新品同様のブランド傘もあります。



ただ、同じ種類の傘を何本もストックできるわけではありません。そのため、ほとんどすべての商品が1点もの。売れてしまえば、次はいつ同じ傘が入ってくるのか、私たちにもわかりません」



■貴金属やブランド品など、高価な品物もあります



「いわゆる高級品も扱っています。宝石を使用したアクセサリーや、18金のもの等、貴金属もありますよ。使用していないブランド品が入荷されることもあり、未使用品の場合は新古品として販売します。



新古品は人気ですが、数が少ないですから、見つけられるかどうかは運次第といった感じですね。サイズも1種類しかありませんから」



■何で忘れたの? という商品も



「ちょっと変わった商品では、松葉づえがありましたね。数本ありましたが、現在は1本になっています。あとは、魚釣りに使用するすくい網とか。



また、寒くなるにつれて、着る物も増えてきます。電車の中は暖房が効いていますから、脱いだ上着を忘れてしまう人も多いようです。



靴の忘れ物も結構あります。買ったばかりの新品を忘れているケースもあれば、スポーツジムか何かの帰りに忘れるんでしょうか、スポーツシューズも多いですね」



■何が入荷されるのか、予測できないことが醍醐味(だいごみ)です



「一般的なリサイクルショップなら、『こういった商品を積極的に買い取ろう』とか、ある程度計画できますよね。でも、私たちの店舗では、お客さまからの持ち込み品は一切扱っていません。全て、鉄道の忘れ物なんです。毎月、忘れ物がまとめて届いて、その中身を確認してみるまで、何が入荷されるのかは私たちにもわかりません。



良い品物がたくさん入っていたり、意外な物が入っていたり、本当に予測できないのです。そこが、鉄道忘れ物市の面白いところではないでしょうか」



■気に入った商品との「出会い」



「私たちは『出会い』と呼んでいますが、お客さまが気に入った商品を見つけられるかどうかは、本当に運次第なんです。



中には、ほとんど毎日のように顔を出してくださるお客さまもいます。そして、気に入った商品と出会える日もあれば、出会えない日もある。



『こんな品が欲しいけど、いつ入るの?』と聞かれても、『さぁ、わかりません』としか言えません」



どんな商品が置いてあるのかもわからない。入荷予定がわからない、入荷するかどうかもわからない。取り寄せもできない。そんなお店ってなかなかありませんよね。しかし、これこそが、鉄道忘れ物の大きな魅力です。



松葉づえを買った人は、もしかするとついさっき足をひねったのかもしれません。前から欲しかったブランド品が、新古品として安く売られていることもあるでしょう。そんな「出会い」に期待してしまいます。



普段の買い物とはちょっと違った楽しさを求めて、鉄道忘れ物市に出掛けてみてはいかがでしょうか。



(OFFICE-SANGA 森川ほしの)