元インテルのベジクタシュMFリカルド・クアレスマが14日、警官を殴ったとしてリスボンで逮捕された。同選手が盗難事件の被害者として証言するための裁判所で起きたことだ。

クアレスマは裁判所に着いた直後、法廷にいた際に、母親が裁判所周辺でジプシーに時計を盗まれたことを知った。すると、同選手はネクタイを取って、犯人を追うために走って路上に飛び出した。クアレスマやその家族に好戦的な意図があると見て、介入に入った警官は同選手に殴られた。その後、クアレスマは警官への暴行罪で逮捕され、今度は被告として裁判に臨むことになる怖れがある。

クアレスマはジョゼ・モウリーニョ監督(当時)のお気に入りとして、2008年から2010年までインテルでプレー。インテルは同選手を獲得するのに、ポルトに1800万ユーロ(約18億円)を支払い、MFペレの保有権(約600万ユーロ=約6億円)を渡した。

クアレスマのインテルデビューは、2008年9月13日のカターニア戦。得意の「トリベラ」からゴールを奪った。だが、その後はベンチ生活が続き、招集外にもなる。チェルシーへレンタル移籍した時期をはさみ、同選手は2010年6月にベジクタシュへ完全移籍することになった。