――そうですね。

給付額もそうですが、支払いにはどんな条件が必要なのか、どんなタイミングでおりるのかも確認する必要がありますね。

田中 : 実は今入っている医療保険は、ちょうど見直しを考えているところなんです。

次は掛け金の安さとともに、入院保障が日額1万円、それと退院後のことも考えて通院費がどれだけ保障されるかを、見直しポイントにしたいと思っています。

松本 : 私も数年前に、急に入院するということがありました。

入院当時は保険の重要性を身をもって痛感したのですが、時間がたつとリスクへの意識が薄れてしまい……。

田中さんの話を聞いてその時を思い出したのですが、通院保障として日額5,000円でも十分な気がしています。

田中さんはなぜ、1万円にしようとお考えなのでしょうか?田中 : 私は入院する時、「同性(女性)の4人部屋」を選びました。

その時は1泊につき、差額ベッド代が8,000円だったので、5,000円の保障では足りないなと思いました。

入院のみならず、治療や手術方法も自ら選べる状況でしたが、金額もそれによって違いました。

病気という不安定な状況、そして入院という慣れない環境の中で、安心して過ごせる部屋の環境は大切だと思います。

それに、掛け金も倍になるわけではないなら、私は1万円の保障を選びたいです。

佐々木 : 田中さんの実体験をお聞きして、私ももし入院したら、差額ベッド代がかかっても個室などを利用したいと思いました。

今まで自分が病気になったり、入院したりすることを考える機会がなかったので、保障の内容をあらためて確認したいと思います。

渡辺 : 男だからということもあると思いますが、逆に私は特に個室などの必要性は感じません。

大部屋でいいです。

私の場合は、日額5,000円の保障でもいいのかもしれませんね。

――みなさん、自分に必要な保障がみえてきましたね。

個室など部屋を指定するかどうかは個人の好みになりますが、そうした好みに合わせて保障内容を考えることは重要です。

松本 : 女性疾患という点では、自分の家系を考えてみると病気入院した親戚はあまりいませんが、がんは多いように思います。

馬養さんにお伺いしたいのですが、医療保険に入る時に、がん特約でカバーできたらいいのかなと思っています。

あえてがん保険に入る必要はあるのでしょうか?――掛け金を考えると、がん特約の方ががん保険よりも一般的に安いです。

ただ、がんは他の病気に比べると治療費が高くなる傾向にあります。

それに、がん特約では高度先進医療などは保障の対象外になることもあります。

こればかりはその方の考え方によるかと思います。

また、若い女性に多いがんとして、子宮頸(けい)がんや乳がんがあげられます。

それは女性疾病特約でカバーできます。

確率的な話にはなりますが、女性疾病特約かがん特約、どちらかを選ぶという選択肢も考えられますね。

吉田 : 私も母親は乳がんで入院していたことがあります。

祖父母の代までさかのぼると、自分はがん家系かもしれません。

――先ほどお話したように、がん特約では保障対象外となる場合もあります。

がん家系でお金に余裕がないのでなれば、がん保険にだけ入るのもありうるかと思います。

理想を言えば、医療保険とがん保険、ともに入っていた方が安心です。

ちなみに知らない方も多いですが、がん発生の要因は遺伝よりも生活習慣が多いですよ。

がんは「生活習慣病」のひとつなんです。

渡辺 : 私はこれまで全く病気とか保険の事を考えたことはありませんでしたが、今回、保険というものの存在意義を初めて認識しました。

その上で、皆さんのお話もお聞きして、保険を選ぶ際、こだわる部分を明確にして、自分にあった保障を選ぶことが大切だということがよく分かりました。

今日家に帰ってから、自分にはどんな保障が必要なのか、よく考えてみます。

――保険は複雑で分かりにくいという印象があるかもしれません。

ですが、「自分にあった商品(保障)を買う」と考えれば、普段の買い物と同じような意識でもいいと思います。

商品を買う場合、専門店やセレクトショップ、またはネット通販で買う、などと購入手段はいろいろありますよね。

保険も同じで、個別の保険会社で買うか、保険ショップ(代理店)で買うか、ネットで買うかと選ぶことができます。

吉田 : 私はネットの生命保険が気になっています。

人件費がかからない分、安いと聞きました。

――加入方法も保障内容同様に、その人の性格やこだわるポイントによって変わってくるものです。

どの方法で保険に加入するのが自分にはあっているのか、次回は加入チャネルの選び方をみんなで考えてみましょう。