フットサルW杯では、初となる決勝トーナメント進出を果たした日本代表。一回戦で敗れたものの、その戦いは今後に繋がる意義あるものとなった。すると、「すぽると!」(14日放送)では、「フットサル三浦知良&日本代表 独占告白 W杯知られざる真実」と題し、主力メンバーに心境を尋ねた。

今回のフットサル日本代表にとって、一番の話題となったのは、“キング・カズ”こと三浦知良の加入だろう。木暮賢一郎は、「ブラジル戦は、アップの段階で(カズが)ピッチに入った瞬間、グッとくるものがあった」と振り返り、川原永光は「(親善試合=ブラジル戦で、カズが)壁に入って、顔で止めたところも、なかなかできないところをカズさんはやってくれたので、ある意味、僕は信頼できたなっていうのはありました」と語る。

グループステージでの戦いについて、星翔太は「切り抜けたという表現が正しいと思います。耐えて、自分たちの唯一のチャンスをものにした」といい、森岡薫に至っては「実は(W杯)タイに行く前、僕一瞬辞退しようかと思っていた。結局なんか、かみ合わないっていうか、自分の中ではかみ合わなくて。悩みましたね」と衝撃の告白。大会前の複雑な胸中を吐露した。

しかし、グループリーグのポルトガル戦では、強豪を相手に劣勢から同点に追いつき、貴重な勝ち点1を得ることに成功した日本代表。ミゲル・ロドリゴ監督は「みんな疲労困憊の中、素晴らしいパワープレーだった。99.9%選手の力だよ」と選手を称え、北原亘は「試合の展開も含めて、対戦相手も含めて、あの勝ち点1というのは、フットサル界の歴史を変える勝ち点1だったと断言できます」と力強く語った。

また、カズは「ポルトガルに、ああいう劣勢の中、追い付いて、あわや勝つところまでいったと思うんですよ。あの1ポイントっていうのは、日本にとって、あの時の和というか絆というのは、自分がずっと求めていた雰囲気にはまっていった。それは感じていました」と振り返り、そんなカズについて、森岡は「試合終わった後、みんなでシャワー行くんですけど、カズさん、傷だらけなんですよね。ヒザとかヒジとか。ああいうの見ると鳥肌立ちますよね。この人がそこまでやってるんだったら・・・」と明かす。

そして、大会を終え、総括を求められたカズは、「僕が今回出たことで、今日明日じゃない。5年後、10年後、みんながこれから頑張ってやっていきながら、あの時(カズが)出てくれて、それもよかったんだねって。その時が、はじめて自分がよかったなって思う時」と笑顔を見せた。