最も有効な処世術!? 実体験から学ぶ、職場での大人の気遣い




気遣いとは文字通り、いろいろと気を遣うことです。これは思いやりの気持ちだけではなく、振る舞い方なども含まれます。職場で言動を含めたさりげない気遣いができないと、非常識だと思われることは少なくはないようです。今回は、現役会社員の方々にお集まりいただき、事前に調査した「これってアリ?」という職場での言動について、議論してもらいたいと思います。非常識の烙印(らくいん)を押されてしまう前に、職場での自分の言動を見直してみましょう。



【ご意見をうかがった方々】

・Iさん(36歳・男性)/広告代理店勤務。営業部チーフとして活躍中。

・Kさん(25歳・男性)/自動車関連部品メーカー勤務。営業職。

・Tさん(28歳・女性)/貿易商社勤務。後輩の指導なども任されている。

・Mさん(24歳・女性)/IT関連企業勤務。営業アシスタント。



■大人の気遣いとは、TPOをわきまえること



――事前調査によると、やはり服装に関して非常識だと感じることは多いようです。中には、「取引先の受付嬢が、スゴイ盛り髪だった」というエピソードもありました。皆さん、職場でのファッションについて、何かご意見がありますか?



Mさん:受付嬢なら、外見の華やかさも大切だし、髪を盛っていたってアリとは思いますね。程度によるんでしょうけど。職場でも、オシャレをしたい気持ちはわかりますよ。



でも、私は以前同僚から「ネイルしたばっかりだから」って、お茶の当番を代わってほしいって言われたことがあります。見るとかなり派手なデコレーションで。そういうのは、周囲に迷惑をかけるから、控えるべきだとは思います。



Iさん:私は、あまりに露出度が高い服を着ている女性社員を見ると、気配りができない子なのかなって思ってしまいます。幸いウチの会社にはおりませんが。取引先などでは、結構大胆な格好の社員を見かけますね。



――オシャレをするのは良いけれど、周囲に迷惑をかけない程度であること、そして不快な思いをさせないことも「大人の気遣い」のひとつですよね。また、アンケートではこんな意見もありました。「昼休みの後、隣の席の同僚がとてもニンニク臭かった」。これはどうでしょうか?



Kさん:これは良いでしょう。だって、昼食に何を食べるかなんて、自由だと思います。ニンニクの入った餃子、僕もお昼に食べますよ。



Tさん:私も経験があります。上司がニンニク臭くて。仕方がないですけど、気遣いという面から考えると、やっぱりちょっと……って感じですね。せめて、歯を磨くとか、口臭ケアをするとか、何か気遣いは必要です。



Iさん:私は、人と会う機会が多いですから、昼食ではにおいのきつい物を食べないように、注意しています。



ニンニク料理を食べることは良いけれど、時と場合を考えて、さらにきちんとケアすることも、気遣いだということですね。



■常に「見られている」と意識することも気遣いのひとつ



――続いて、「座っている上司に話しかけるとき、見下ろすのが失礼な気がしてかがんだら、きちんと立ちなさいと注意された」というものがありました。



Kさん:これ、僕もわかります。上司がイスに座っていて、立ったまま話すと見下ろしている感じがしますよね。どうしたらいいのか、わかりません。



Iさん:上司としては、見下ろされている気はしませんし、姿勢良く立っている人の方が、好感が持てるように思います。ただ、立っているときの姿勢がダラダラしていると、確かにムッとするかもしれませんね。



Tさん:私の職場には、仕事をしながらずっと頬杖をついている女の子がいて。楽なのはわかりますけど、だらけているような印象は受けますね。誰も見ていなくても、社内の雰囲気をだらけさせないように、姿勢にも気をつけるのが社会人としての常識だと思います。



頬杖や昼食にニンニク料理を食べるなど、あまり周囲への影響を気にせず、やってしまっている人も多いのではないでしょうか。常識か非常識か。それは職場や年齢、立場によって大きく変わると思います。それでも、ほんのささいなことで、「あの人は気遣いができない」と言われてしまうこともあるようです。



姿勢や服装からにおいまで、気をつけるポイントはたくさんありますが、どれも本当にちょっとした気遣いがあれば簡単なこと。さりげなく、気遣いを感じさせられる、そんな大人を目指したいものです。



(OFFICE-SANGA 森川ほしの)