タックストレードセンターの外観。市内繁華街の真ん中、レロイ通りとグエンフエ通りという、ホーチミン市内でも有数の大通りの角に立つ【撮影/中安昭人】

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日本で15年間の編集者生活を送った後、ベトナムに渡って起業した中安記者が、ベトナムで買い物する際の値段交渉術についてレポートします。

立ち去るフリをしてみたとき、呼び止められるかどうか

 ベトナムにある昔ながらの市場では定価が表示されておらず、値段は交渉次第という場合が少なくない。そこで誰もが知りたくなるのは「どうすればボラれず、最安値で買うことができるか」だろう。

 しかし残念ながら一般化できる「値引き必勝法」は「ない」と言って過言ではない。私は「相手の言い値の半額程度」を落としどころの目安にすることが多いが、相手の言い値の4分の1くらいの金額を目標にして交渉する場合もあれば、どんなに頑張っても2割くらいしかまけてもらえない場合もある。

 そうは言っても、値引きを上手にする「コツ」みたいなものはある。

 まず、定価表示のない店では、売り手から「いくらで買うの?」と聞かれることが多いので、相場が分からないと話にならない。事前に定価表示のある店に行き、大体の相場をつかんでおくことが必要だ。それができない場合は、値引き交渉をする前に、複数の店を回ってみる。Aという店で10万VND(ベトナムドン)と値付けしたら、すぐに売ってくれそうだった。でもBという店で2万VNDと言うと、まったく話にも乗ってこなかった……。このようなデータが集まると、「はは〜ん、大体5万VNDくらいが落としどころかな」というのが見えてくる。

 そして「この店で買おう」と決めたら、本腰を入れて値段交渉開始。ただ、1個しか買わないと、なかなか割引はしてくれない。同じ店でまとめ買いをすると値段は下がる。自分の希望する金額まで値段が落ちなかったら、最後は立ち去るフリをする。こちらの言い値が、不当に安いものでなければ必ず、「ちょっと待った」とお店の人から声がかかるはずである。

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