北海道札幌にある豊平峡温泉の魅力は、カレーなしでは語れない!?

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地中からくみ上げた源泉を直接浴槽にためて入る「完全天然」の温泉が、札幌市内にある。

その名は「豊平峡(ほうへいきょう)温泉」。

優れた泉質と深い山々を望むロケーションを楽しめる露天風呂に加え、ここで食べられるカレーが、「異常においしい!」と口コミで広がっている。

カレーの話の前に札幌の温泉事情を少し紹介すると、札幌市内には、人口約190万を抱える大都市らしからぬ温泉街がある。

南区にある定山渓(じょうざんけい)だ。

その定山渓の温泉街をやや過ぎた場所にポツンとたたずむのが、「豊平峡温泉」。

住所的にはここも定山渓となる。

しかし、巨大施設が林立する温泉街とは異なり、深い山々の懐に包み込まれたロケーションは抜群だ。

3つある露天風呂からは、その山々の四季折々の景色を満喫できる。

今ならまだ紅葉を愛(め)でながらの入浴も間に合うかもしれない。

葉が落ちた山々の風景、そして雪景色……どれをとってもハズレ無しの眺望に出合えるのである。

青森産のヒバを使用して造作した内風呂も、風情たっぷりだ。

ロケーションも素晴らしいが、温泉の命である「湯」も、キッチリ源泉100%かけ流しだ。

地下からくみ上げた源泉に、沸かす・薄めるという行程を一切加えず、ダイレクトに湯船につぎ込まれる名湯。

札幌を訪れる際にはぜひ一度味わっていただきたい。

前置きはこのくらいにして、冒頭で紹介した肝心のカレーを紹介する。

豊平峡温泉は平成4年(1992)にオープンして以来、札幌っ子おなじみの温泉として定着している。

しかしここ3年ほどは、札幌の知人と豊平峡温泉の話題が出るたび、ほぼ100%の確率で「ところで、あそこのカレー食べた?」と会話が飛び交うようになった。

そして、ほぼ100%の確率で、「いや、なまら(=北海道弁で「とても」という意味)うまいんだわ!」との言葉が続くのである。

お風呂にはなじみのある筆者だったが、カレーを食べたことはなかったため、先日食べに行ってみた。

カレーの種類は8種類。

北インド風のカレーで、ルーには小麦粉を一切使用していない。

長時間煮込んだ玉ねぎと数10種類のスパイス、インドの薬草などでできているのだ。

全品、ご飯ではなく釜焼きのナンと一緒に食べるようになっており、辛さは5種類からチョイス。

しかも、素材にこだわっているだけでなく、本場インドから来た複数の料理人が腕を振るっているのもポイント。

ひと口食べると、多彩なスパイスがバランスよく効いた奥深い味わいと、玉ねぎやその他の野菜の甘みが、口の中に広がる。

どちらかというと甘口のカレーか? と一瞬思うが、後から辛さがゆっくりと効いてくるのである。

ゆっくりと身体が温まっていくような辛さなので、「辛いものはちょっと苦手」という人でも食べられるはずだ。

そんな懐の深い味わいのルーが、香ばしさ満点のナンと実によく合う。

筆者は基本的にカレーはご飯といっしょに食べる方が好きなのだが、豊平峡のカレーに限ってはナンと一緒に食べるのがベストである。

カレーはテイクアウトもOK。

お客さんの出入りを見ていると、温泉に入らずカレーを食べるためだけに来店、あるいはテイクアウトしていく人もたくさんいる。

しかし、豊平峡温泉とカレーはまさにワンセット。

カレーを食べずに帰ってしまえば、それは豊平峡温泉の魅力を半分しか味わっていないと言っても過言ではない。

こちらに立ち寄られた際には、なんとしてもカレーを味わっていただきたいと思うのだ。

豊平峡温泉からは、札幌市の中心部への無料送迎バスも出ている。

温泉に入浴してたっぷりとリラックスした後、そのまま空港に向かって帰路につく。

家に着くまで、ホカホカ幸せな気持ちに満たされたままなこと間違いなし!