語学は楽しみながらスキルアップ

海外駐在員ライフ Vol.172

From Italy

語学は自分が楽しめる方法で学ぶのが上達の秘訣?


■気に入った経済書を原書と朗読版で繰り返し楽しむ

こんにちは。Kenjiです。今回は、語学の上達法についてお話しします。

私の場合、英語は赴任してからかなり上達したのではないかと思っています。やはり実地で使うことが重要なようですね。仕事以外で効果があったのが、訳本を読んで気に入った「金持ち父さん貧乏父さん」を、原書(英語版)で繰り返し読んだこと。さらにその朗読版のCDを買ってきて、通勤時間にiPodでひたすら聴いたりもしていました。興味のあるテーマだったので、苦になることもなく、楽しく続けられたのではないでしょうか。あれこれ手を出すよりも、1冊の本を、何回もいろいろな形で勉強したのがよかったのではないかと思っています。

TOEIC(R)Testの問題集や、会社が提供する英会話クラスに参加したこともありましたが、興味が持てないと、続かないし、身につきません。それよりも、自分が楽しめる方法で学ぶのが上達の秘訣(ひけつ)ではないかと思います。例えば、映画が好きな人なら、一番好きな映画の台本を買ってきて、暗記するくらい読み込んでから字幕なしでその映画を見てみるとか、人と話すことが好きな人なら、語学カフェや外国人が集まるバーなどに行って話し相手を探すとか…。

イタリア語は、赴任の可能性があることがわかっていたので、基礎文法や基本的な単語については、事前に勉強しておきましたが、やはり飛躍的に向上したのは、赴任してからですね。特に学校に通ったりはしていないのですが、暮らしているうちに、看板の表示や、自治体から来た手紙などの内容はわかるようになりましたし、電車のアナウンスなども聴き取れるようになりました。顧客とも簡単な会話ならできますし、スタッフと顧客との雑談を聞いているときも、「サッカーの話題で盛り上がっているんだな」くらいにはわかります。


■イタリアとは“縁”があった

もともと海外志向が強い方ではなかったのですが、海外で働き始めたことで、経験の幅や視野が広がり、価値観も大きく変わりました。日本では、業務が「○○部門の△△課」といったセクションごとに細分化されていますが、こちらでは、おのずと扱う製品も担当業務も広がります。予算策定や実績の見通し、現地スタッフのマネジメントなど、日本にいたら経験できなかったような業務にまで携わることができたのは、海外に出たからこそだと思います。海外生活では、想像以上に苦労もありますが、それ以上に得るものが多いと感じます。

将来、海外で仕事をしてみたいと考えている皆さんには、もし行きたい国や地域がすでにあるのなら、旅行でも留学でもいいので、まずは学生のうちに行ってみることをお勧めします。そして、できれば1カ月くらい滞在したいもの。英語に加えて、その国の言語も勉強しておくと理想的ですね。

また、その国・地域とのつながりを作っておくのもいいでしょう。私自身、特に「イタリアに駐在したい」などと考えていたわけではなかったのですが、今思えば、学生時代、イタリア料理店でアルバイトをしていて「グラッツェ(ありがとう)」「ポルファボール(お願いします)」などのイタリア語には馴染(なじ)んでいたし、初めての海外旅行先もイタリア。独学でイタリア語をかじった時期もありました。そう考えると、やはりイタリアとは“縁”があったのだなと思います。