最近の学校給食ってどうなっているの?



学校給食といえば、アルマイト製の食器やきなこ揚げパン、さらには時間内に食べられなくて昼休みも残されたりと、いろいろな思い出があるものです。では、最近の学校給食はどんな風になっているのでしょうか? アルマイト製の食器や、私たちが大好きだったメニューなどは残っているのでしょうか?

東京都学校給食会の総務課長の村田さんと食育専門員の黒葛原さんに、現在の学校給食についていろいろ聞いてみました。



――学校給食といえば、やはりアルマイト製の食器というイメージがあるのですが、今ではどのような食器が多く使われているのでしょうか?



東京都全体のデータですが、現在は強化磁器製の食器が圧倒的に多く使われていまして、次に多いのがメラミンやポリプロピレンといったプラスチック製の食器、アルマイト製の食器は非常に少なく、都内でも数10校ほどでしか使われていません。



――アルマイト製の食器はもうそれだけしか使われていないのですね……。でも磁器製ということは、やはり壊れやすくないのですか?



当然壊れますが、そのように壊れてしまう食器を使うことで、物を大事にする気持ちを養うという考えもありますからね。いまは「食育」というものを大切に考えておりますので。



――なるほど。食器を通して物を大切にする心を学べるわけですね。大事なことです。食器は磁器が多いとのことですが、中身となる給食については、どうなっているのでしょうか?



まず、東京都の区内の給食は自校製、つまり学校内で作られているものが主流になっています。以前は給食センターで作られたものを配送したりしてましたが、やはり時間などの問題もあって区内では少なくなっていますね。



――そうなんですね。自分たちの学校内で作ることの良い点とはどんなことですか?



まずは学校独自のオリジナリティーを出すことができる点ですね。メニューごとにテーマを決めて作られていたり、地場産の食材を使った給食を出したり、学校ごとで本当にいろいろな給食が出されています。



――それは食べる側の児童や生徒にとってもいいことですね。「今日の給食はこういう理由でこの献立なのか」といった感じで、食べながら学べるんですね。



そうなんです。そのあたりも「食育」ですよね。



――なるほど。でも昔はそういったテーマなどはなかったように思えるのですが……。



昔もそういった指導はあったのですが、学校教育の一環として食育が法律で明確に位置づけられたのはつい最近なんです。



――そうだったんですね。給食のメニューはひと昔前と比べるとどうなっているのでしょうか?



これは東京都の江戸川区内の中学校の献立なのですが、実際に食べられていたメニューと比べてどうですか?



――アーモンドトーストにフレンチトースト、カレーピザなんてのもあるんですね! 私が給食を食べていたころは普通のパンかぶどうパンぐらいしか出ませんでした。ご飯類も私たちのころはわかめご飯ばっかりだったのに、最近はレタスチャーハンやシーフードピラフといったオシャレなメニューが出されているんすね!!



そうんなんです。最近の給食は本当にいろいろなメニューがあります。ただ、凝っている分、手間もかかっていますよ。



――そうですよね……凝った給食を食べることのできる最近の小学生、中学生がうらやましいですね(笑)。ちなみに、私たちが学校給食を食べていた時代には、「きなこ揚げパン」が非常に人気の高かったメニューだったのですが、このきなこ揚げパンはいまでも残っているのでしょうか?



もちろん! 揚げパンはいまでも人気のあるメニューなので、ずっと残っていますよ。今では「交流給食」や「行事給食」、「選択給食」といったもの採用されていますよ。



――選択給食! いや、懐かしいですね! きなこ揚げパンも残っているとの事で、なぜか安心しました(笑)。



独自のテーマなどによって、さまざまなメニューが提供されている最近の学校給食。フレンチやイタリアンなどのオシャレなメニューを出す学校もあるようでうらやましい気分になりました。それにしても、やはりアルマイト製の食器を使っている学校は非常に少なくなっているようですね。時代の流れなので仕方ないのですが、6年間も使っていた人間からすると、戦友が消えて行くようで少し残念でした。



(貫井康徳@dcp)